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「女の焦り」…友達がどんどん結婚していく中取り残される恐怖を克服する(4)

第一回で、“女性特有の呪縛”について。第二回で“集団に属する女性”、第三回では、“自分の人生を縦で考える”についてお話しました。

今回は、“周囲の期待”に関して考えてみましょう。女性の中には「親に結婚するように言われている」とか「家を継がなければならない」と、周囲からの期待に応える形で結婚を望む人もいます。

自分では結婚しようがしまいがどっちでもいいけど、子供を生んで育てることを考えるとタイムリミットを感じる、ゆえに焦る、ということもあるでしょう。

特に、一人っ子の場合、両親や親戚から重圧をかけられることも少なくありません。個人の幸せのための結婚ではなく、“周囲のために結婚しなければならない”ことについてのお話です。

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1、結婚は社会人の義務

家の問題は、簡単に「別に結婚しなくていいんじゃない?」とか「適当に結婚して子供産めば両親も納得するでしょ?」という問題ではありません。

昔は兄弟がたくさんいた家庭が多かったので「誰かが家を継ぐだろう」ということで、比較的安心感がありましたが、今は「私が跡を継がないと家系が途絶える」ということも珍しくありません。

小さい頃から「お前が後継だからね」と言われて育った女性もいて、荷が重かったろうと思います。

「後継が私しかいない」という事態は、“家系を終わらせる権利も持っている”ということになります。

結婚はそもそも、個人の幸せのためにするものではありません。子孫を繁栄させるためのものであり、そこに利益はありませんし、ほとんどが奉仕活動と言えるかもしれません。

つまり、義務と割り切って誰か無難な相手と結婚するのも道理ですし、個人の幸せを優先して家系を終わらせる選択をすることも間違いではありません。

何を選択しても間違いはない。ただし、そこには責任はあります。自分で最後まで責任が取れる選択をすることが大事なのであって、周囲の意見は参考程度にしかならない、ということが重要です。

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2、周囲からの過度な期待

「あなたは良いお嫁さんになれそうだ」とか「健康な子供を産みそうだ」と言って、結婚を期待される女性もいます。

「私は結婚しなければいけない」そう信じて結婚を焦るパターンもあります。それが近所のおばさんであろうが、親戚のおばさんであろうが、会社の上司からであろうが、周囲は勝手な意見しか言いません。

「周囲の期待に応える人間になりたい!」そう思っている女性は、自分に誠実になることを忘れています。

一番重要なのは、「自分がどうしたいのか?」です。ラッキーなことに、現代は女性に新しく“結婚しないという選択肢”が追加されました。

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両親がいくら「結婚しないの?」と催促したところで、「私には権利がある」と高々と主張できるようになったのです。

周囲が勝手に焦って「このままだとお嫁にいけないよ?手遅れになるよ?」と煽ってくる場合もありますが、これらの勝手な言動に振り回されるのをやめましょう。彼らは無責任なのです。

“不安にさせるような発言や、焦りを煽るような発言”は、すべて「有害物」としてシャットアウトしましょう。耳を澄ませなければいけないのは、周囲の発言ではなく、自分の本心です。

前回(3)←→(5)に続く。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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