体重を増やすのは簡単、減らすのは難しい。夏太りは、食欲不振でもやってきます。「え、そんなに食べてないのに!」という場合、体が水分をためやすい体になっている可能性があります。
いわゆる水太り。水分摂取は大事ですから、頻繁に水を飲んで、動かない。でも、汗はかく。食事はとるけど、そうめんばかり。冷たいものに逃げがち。
そんな水太り傾向の人は、どのように改善していくと良いのでしょうか。前回に引き続き、夏太りの解消法をご紹介したいと思います。
【水太りは体温低下が原因!?】
水太りっぽいな…と実感のある人は、足にむくみを抱えているかもしれません。それもそのはず、体重計に乗った時の衝撃的な体重は、水分が原因だからです。
水太りとは、何らかの原因で体が水分をためやすくなっている状態。いってみれば「全身がむくんでいる」のです。これによって血行が悪くなり、便秘や肌荒れの原因にもなります。
単に「太っちゃった!」という状態ではなく、体が明らかな危険信号を発している状態です。主な原因はいくつかありますが、中でも重要なのが“体温の低下”。
基礎体温がもともと低い、という人も多いですが、体温が低いと体の抵抗力が弱まります。つまり風邪などをひきやすい状態です。
体は暖を取ろうとがんばります。それゆえ、体のほかの機能が弱くなります。老廃物を押し出す力も弱まり、体にはどんどん不要な水分がたまります。
一時的なむくみではなく、慢性的にむくんでいる場合、悪循環によって体の機能が全体的に低下していることを意味しています。
【体温を上げるために、朝一の運動だ!】
では、このような悪循環の水太りを解消するために、どのようにして体温を上げていくといいのか。それは、朝起きて朝食を食べる前の軽い運動です。
よくむくみには、「足を高くして寝ればいい」とか言われますが、あれは対処療法です。また、「塩分のとりすぎ」もむくみの原因ですが、それは積極的に塩分摂取の調整をしなければならないでしょう。(ただし、普通の食事をしている人が塩分を控えるのは危険でもある)
水太りの場合、「体温をあげる」ということを考えた方がいいでしょう。朝起きたては一番体温が低い状態です。
そこに、たとえばラジオ体操や、少しのウォーキングで、汗をかかない程度、息が上がらない程度の軽い運動を毎日続けることが良いでしょう。
日常的に、体温が上がることによって代謝が高まり、むくみがなくなり、体重も減り、風邪もひきにくい健康体になれるとしたら、一石二鳥というものです。
数日で効果が現れる、というものではありませんが、秋・冬にむけて今からはじめてみると体質改善になるかもしれません。
(7)へつづく