なんでも「大丈夫」と言ってしまう人、身近にいませんか? 何を聞かれても「大丈夫」と言ってしまうので、後日大きな問題として発覚して、周囲に迷惑がかかることもあり、要注意人物です。
この「なんでも大丈夫」と言う人のせいで迷惑をかけられた、大きなトラブルに巻き込まれた、という人も多いのではないでしょうか。今回は、なぜ「大丈夫」と言ってしまうのか。また、このような「大丈夫」と言ってしまう人への対処法をご紹介します。
【大丈夫!と言ってしまう人は基本的に「大丈夫じゃない人」】
ふとしたときに「大丈夫?」と聞かれて「大丈夫」と反射的に答えてしまう人がいます。この人は“大丈夫じゃない人”です。というのも、普通の人は「大丈夫?」と質問されたら「何が?」と聞き返します。当然です。何に対しての“大丈夫?”という質問なのか、わからないからです。
ところが、何らかの問題を抱えている“大丈夫じゃない人”は、自分の大丈夫じゃない部分に対して質問されたと思って、それを取り繕うように「大丈夫!」と答えてしまいます。
つまり、心からいい加減で、面倒だから「大丈夫」と言っているわけではなく、人には知られたくない大きな問題を抱えていて、辛い気持ちを隠している、という可能性があります。
【トラブルを未然に防ぐには】
では、このような、個人的に問題を抱えている“大丈夫じゃない人”の「大丈夫」が信用できない場合、どうしたら良いのでしょうか。問題なのは、いい加減な「大丈夫」を信頼してしまうことです。
個人的に抱えている問題を解決してあげることはできません。しかし、トラブルになっては困ります。そこで重要なのは、「大丈夫の先にあることを質問すること」です。
大丈夫じゃない人は、反射的に「大丈夫です」と答えてしまうので、「何が、どのように大丈夫なのか」を具体的に質問するようにしましょう。また、本人の申告を鵜呑みにしないことも重要です。
【感情的に接すると悪化する】
このような“大丈夫じゃない人”に対して、感情的になり「どうして大丈夫って言っちゃうの?」とか「いい加減な仕事しないで!」などの叱責をしても、現状が改善されることはありません。
むしろ、もっと悪化してしまうか、大丈夫じゃない人が仕事を辞めてしまうなどの事態に発展します。それでいい、という場合は止めませんが、解決には至りません。
確かに「安易に大丈夫と言ってしまうなんて無責任だ!」と頭に来る気持ちもわかりますが、もう少し歩み寄って、その人に理解を示してあげましょう。そして、できればその人の“大丈夫じゃない部分”を一緒に探してみましょう。