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【仙台子育て】夏休み明けから増える「学校行きたくない」対処法

夏休み明け、初日に子供の自殺率が上がっている、という統計は皆さんご存知だと思いますが、この「長期休暇明けに自殺率が上がる」のと同時に「学校行きたくない」子供も増加します。つまり、自殺(もしくは未遂)は氷山の一角であって、多くの子供たちが内心戦っている、というのが現実です。

我が家でも、小学3年の息子が夏休み明けから「学校に行きたくない」と話をしており、「こりゃうちだけじゃないな?」ということで、いろいろ調べてみることにしました。

現在、仙台市内にお住まいで子育て中のお母さん、または、これから仙台へ転入予定のお母さんも、仙台市内での教育について関心があると思います。今回は、「学校に行きたくない」と子供が話し始めたら、の対処法についてご紹介します。

〇「ただのサボり癖」と決め付けないで!

夏休み明け、学校に行くのってそりゃ億劫ですよね。「学校楽しい!学校行きたい!」と登校してくれたらいいのですが、そうも行きません。子供たちは「何か理由があって」学校に行きたくないのです。それは「事の大小」に関わらず、です。

大人だって「今日も仕事だ!ルンルン♪」と出社する人はあまりいませんが、これって「今日も仕事して、間違ったら怒られるんだろうな」とか「嫌なお客さんにクレームつけられるんだろうか」みたいに“嫌なイメージ”があるから行きたくないんだと思います。

子供も同様で、「先生に怒られるかも」「友達と喧嘩しちゃうかも」のようなイメージがあれば、学校に行きたくないと思うでしょう。一見すると何も考えず、ただ笑っている元気な子の頭の中にも、このようなイメージはあり、まだ上手に表現することができません。

親が「またあんたは!学校サボりたいだけでしょ!」なんて決めつけて「いいから黙って学校行け!」なんて突き放すと、子供は親を信用しなくなります。

親が子供から信用されなくなることに関しては以前書いたブログをご参照ください→【虐待の線引き】どこからが精神的な虐待? http://bluesoda-milk.jugem.jp/?eid=488

〇「学校行きたくない」は対話のはじまり

実は子供が「学校行きたくない」と言ってくれたこと。これこそが鍵となります。というのも、実は「学校行きたくない」と思いながら、親に言い出せない子供は多いのです。

たとえば「どうせ学校に行きたくないって言っても話を聞いてもらえない」とか「お母さんは忙しいから私は学校を休めない」。または「ただの甘えだと思われてしまうのでは」このように子供は自分の内側で葛藤します。

たくさんの葛藤の末に「学校に行きたくない」と打ち明けてくれたことを、まずは褒めましょう。どのように解決するのかはさておき、まずはここでしっかり受け止めることが大事です。

〇信頼関係が大事

どうして学校に行きたくないのか。原因は様々です。いじめがある可能性もありますし、授業内容についていけない、集団生活に馴染めない、体調が悪い可能性もあります。

学校の問題は、子供が自分だけで解決できる問題と、そうではない問題があります。どんな問題であったとしても、親との信頼関係が重要です。まずは子供の話に誠実に耳を傾けてみましょう。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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