第一回で「長女とそれ以外の人の違い」、第二回で「長女が不器用になった原因」、第三回では「長女は奴隷化されている」、第四回では「長女がほしいもの」についてお話しました。
もしかしたらずっと満たされないかもしれない空虚感を抱いて、それでも他人に献身的になってしまう第一子長女。
傍から見ると、まるで損をしているように見えます。また、本人も「自分は損をしているな」という自覚があるかもしれません。
ただし、悲観的になる必要はありません。今回は「長女であることの利点を生かす」についてお話したいと思います。
1、がんばれ長女
前回までのお話では、まるで「長女に生まれた運命を呪うんだな!」って感じでしたが、実はそうでもないようです。
英エセックス大学の研究によると、「第一子の長女だと成功しやすい」という結果が出たとか(http://rocketnews24.com/2014/05/16/441502/)。兄弟の中でも、第一子の長女が一番学歴が高く、成功を収めるのだそう。
しかも、第一子長男よりも13%野心家である、という結果も出ているほど。ほかの兄弟は、親もあまり期待しないことから、自由奔放に育つようです。
つまり、長女は損ばかりしているのではなく、肉を切らせて骨を断つ。誰かに無償の優しさを与えた分、それが自分のためにもなっていて、自己研磨を怠らないので結果にも結びつくようです。
また、努力したことや、頑張っていることは、すぐに花開かなくても、誰かがきっと見ていて、後に評価に繋がる、ということかもしれません。
「誰かに愛されたい」と思ってフラフラしていてはいけませんが、目的意識をしっかり持って、自分の足で地道に進んでいく長女は、成功をおさめるようです。
2、恋愛・結婚に繋げる
では、上記の“成功”を恋愛や結婚に結びつける方法はないか?と考えたときに、やはり「家事ができる・真面目・頭がいい」などというのは、武器となります。
さらに、努力家なので、すでに実力も経歴も持っているのだと思います。ただ、それだけの素材を持っていながら、見せびらかさないのが長女です。
魅力があっても、男性は「これが魅力ですよー!いかがですかー!」と声をかけないと気がついてくれない、というのが現実です。
中身は、まがい物でない本物の実力を身につけているのですから、足りないのは自信です。それも、親に褒めてもらって得る自信ではなく、自分自身で褒めることができる能力です。
(6)へつづく。