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悩みを抱えた友人を励ましたい…ネガティブ思考を切り替える魔法の言葉(2)

大事な家族や友人が悩んでいる、落ち込んでいる。それなのに力になれない。励ます言葉が見つからない。

ネガティブ思考の人が増えている中、うまく悩みから救い出してあげられる方法はないか、模索する人は多いです。

ただ、むやみに声をかけてしまうと、逆に悪化させてしまうのでは?と距離を置くうちに、疎遠になってしまう、ということもあるかもしれません。

うつ病や自殺、ということが他人事でなくなった現代において、落ち込む人を救い出す言葉はないのでしょうか。

前回は、最初の段階「悩みを共有する」についてお話しました。今回は、「話を聞き出すこと」についてお話したいと思います。

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1、話を聞かせて欲しい

自分が何かで悩んでいるとき、誰かに話を聞いてもらいたい、と思います。もしくは、話を聞いてくれなくても、近くにいてほしいと思うかもしれません。

「話を聞いてほしいな」と思ったとき、誰かに電話して「あ、ごめん、時間ないから今度ね」と言われれば傷つきますし、「悩みあるの?話聞いてあげようか?」と言われても、なんだか遠慮してしまいます。

悩んでいる人の多くは、「人に迷惑をかけたくない」と思っています。話を聞くくらい、何も迷惑なことはない、と思う人もいるかもしれませんが、「相手の時間を、自分の悩みなどで潰してしまった」と思ってしまうのです。

ネガティブ思考の人は、自分が重大な悩みを抱えているにも関わらず、自分の存在価値自体を軽く見積もっているので、「こんなことで悩んでいる自分」と思い込みがちです。

これに対して、してあげられることは「話を聞いて“あげる”」という恩着せがましい態度ではなく、「是非あなたの話を聞かせてほしい、聞きたい!」という態度です。

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2、聞き流す

さらに、それらの悩みの話を「すごく価値のある話」として、耳を傾けてはいけません。目を見て、手を握って、頷いて全身で反応するのでは、逆効果です。

というのも、悩みを抱えている人が、自分の悩みを打ち明けたとき、「それってすごく大変だね!」などと言われると、「そうか、私はすごく大変なんだ」と重く受け止めてしまうからです。

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そのため、面と向かって話を聞くのではなく、隣同士で座って、BGM程度に、独白を聞き流す、くらいのスタンスがちょうどいいのです。

「聞いていないようで聞いている」、さらに「あまり過剰に反応しない」、「話の中身を重く受け止めすぎない」ということが大事です。

悩みを共有するのは大事ですが、相手と一体化するのではなく、「客観視できる」という姿勢を貫くことが重要です。

(3)へつづく。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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