ミスト・ヴォイスと称される歌声を持つ、注目のソロシンガー
アルバム情報
塩ノ谷 早耶香(シオノヤ サヤカ)。
《「BELIEVING」MVティザー映像公開!GYAO!にてFull ver.独占先行配信!!》
1/25(水)2nd Album『Mist-ic』(ミスティック)発売!!
↓ 公式ホームページ ↓
http://www.shionoya-sayaka.jp/
塩ノ谷 早耶香 にインタビュー
ーー2016年は6thシングル「SMILEY DAYS」や7thシングル「魔法」をリリースして新たな塩ノ谷 早耶香像が提示できた1年だったと思います。改めて2016年を振り返ると、ご自身のアーティスト人生でどんな時間だったと思いますか?
塩ノ谷 早耶香:「2016年は私にとって挑戦の年だったと思います。2月にフィンランドで行なわれた共同作曲キャンプ〈A-pop Castle〉に参加したことも、とても大きな経験になりました。かっこつけず、今の塩ノ谷 早耶香のありのままを表現することにチャレンジしてきた1年だったと思います」
ーー今までも挑戦するタイミングは何度もあったと思いますが、2016年の挑戦は過去のものとは違いましたか?
塩ノ谷 早耶香:「そうですね。今までの挑戦はアーティスト塩ノ谷 早耶香の枠の中でのものだったように思うのですが、今回は枠を超えた部分での挑戦だったので少しアプローチが違ったように思います」
ーー他にキーワードとなったことはありますか?
塩ノ谷 早耶香:「80~90年代のダサかわいい感じってあるじゃないですか。その辺が塩ノ谷 早耶香のありのままを表現するにはぴったりだと思っていて。イメージとしては、ヒールでカツカツ歩いているんだけどつまづいちゃうような女の子像(笑)。この作品でもそういうアプローチを意識しました。あと、新曲は90年代のR&Bテイストを取り入れたトラックが多くなっていると思います」
ーーアルバムの曲順、流れにもこだわったそうですね?
塩ノ谷 早耶香:「はい! ひとりの女の子をイメージしながら聴いてもらえると嬉しいです。「BELIEVING」がオープニング曲、2曲目の「Miracle」から9曲目の「魔法」までが本編で、「キミの側で」をエンディング曲のようなイメージで作っています」
ーーでは、早速収録曲についてお話をうかがっていきましょう。リード曲でもある1曲目の「BELIEVING」は、映画『イタズラなKiss THE MOVIE 2 ~キャンパス編~』の主題歌として書き下ろした楽曲だそうですが、どのように制作を進めていったのでしょうか?
塩ノ谷 早耶香:「この曲はプロデューサーのErik Lidbom が来日した時に一緒に作った曲で、90年代のR&Bテイストというリクエストを伝えてトラックを作っていただきました。その時はまだ映画のお話をいただく前だったんですが、私が思い描いていたダサかわいい世界観と映画のヒロインである琴子ちゃんが偶然にもマッチしていたんです。それを溝口監督にも気に入っていただき、映画のコンセプトを受けて、過去に何度か歌詞を書いていただいている岡嶋かな多さんと一緒に映画の世界観に寄り添わせながら歌詞を書き下ろしました」
ーーリリック面で特に気に入っている歌詞があれば教えてください。
塩ノ谷 早耶香:「〈私だって いつかギュッと 愛されるはずよ 今日も 信じているから…〉という表現に、すべてが込められていると思います。〈愛されるはずよ〉っていう言葉からは、今は愛されていないこともわかるし。未来への期待もありながら、不安もあり、でも強がっているところもあって、そういった女の子像をこの歌詞から感じ取っていただけると思います」
ーーここからはアルバムのトラック・リスト順に楽曲解説をお願いします。2曲目の「Miracle」は2015年10月のミニ・アルバム『S with』収録曲「Miracle feat. August Rigo 」のソロ・バージョンなんですよね?
塩ノ谷 早耶香:「はい。BメロでAugust Rigo が歌っているところを日本語に書き換えて歌い直しました。オリジナルはAugust Rigo の声が入るので男女両方の視点がありましたが、私ひとりの声になることによって片想い感が増したというか、この恋どうなっちゃうんだろうってワクワク感が増したと思います。思い切りR&Bに挑戦した曲だったので、そういった自分の初々しさもこの楽曲の世界観にマッチしたと思います」
ーー3曲目の「YOU & ME」は新曲ですが、どのような想いで制作していった楽曲なのでしょうか?
塩ノ谷 早耶香:「80年代テイストを取り入れた遊び心満載の曲で、デビュー曲の「Dear Heaven」を一緒に作ってくださったマシコタツロウさんと妄想を広げながら作った曲です。ダサかわいい女の子が遊園地で初デートするっていう設定で妄想を始めて、いつもは履かないヒールで背伸びしちゃったり、スカートをはいてみたりして一生懸命お化粧もしている女の子がイメージ像。おすまし顔だけど、内心ドッキドキっていう(笑)。マシコさんも遊園地っぽいサウンドにしようってたくさんアイディアをくださって、メリーゴーランドの音を入れたり、いろいろ遊んでくださいました。妄想を音楽で実現させる作業だったので、凄く楽しかったです。音楽って人と音を楽しみながら作るものなんだなぁって改めて感じることができました」
ーー5曲目の「GOOD BOY」は収録曲の中でも一番最後に作った楽曲だそうですが、何か狙いがあって制作した楽曲なのでしょうか?
塩ノ谷 早耶香:「アルバム全体を曲順に並べてみた時に「SMILEY DAYS」と「奇跡」の間に入る5曲目として、作品の流れを作る曲にしたかったんです。90年代のR&B感のあるトラックを選んで、楽曲の世界観も「YOU & ME」と比べると少し大人な感じ。言うならば、目覚めの朝にパジャマのままブラックコーヒーを飲んでいるイメージというか。でも、本当はまだちょっとムリしながらブラックコーヒーを飲んでいるっていう(笑)。あたふたした恋ではなく、大人の恋愛に憧れる女の子をイメージした曲です」
ーーリスナーには、どんな風に届いて欲しいですか?
塩ノ谷 早耶香:「幸せな恋愛って、のほほんとした気持ちになれるじゃないですか。もし今、恋愛をしていない方でもそんな気持ちになれる楽曲だと思います。大人の恋に憧れながらも、現実の今の幸せを実感できる、そんなリアルさも感じてもらえたら嬉しいです。歌詞の世界観もそうですけど、ミッドテンポのR&Bでゆったり聴けるサウンド感です」
アルバムの最後を飾る10曲目。2014年12月の1stアルバム『Luna』収録の「キミの側で」のアレンジ・バージョンということですが、どんなアレンジになっているのでしょうか?
塩ノ谷 早耶香:「オリジナルはトラックも激しめでテンポ感もあったんですが、より声と言葉でメッセージを届けたかったので、テンポ感を落として音数も少なくしました。一番のポイントは、最初のアカペラ。そこにメロディはついているんですけど、本当に言葉として投げかけているかのように歌いました。〈泣いていいよ〉、〈1人にならないで側にいるよ〉という歌詞に、私の気持ちが集約されています」
ーー最後に、2ndアルバムが完成した今、塩ノ谷さんが思い描く夢を教えてください。
塩ノ谷 早耶香:「今回のアルバムは、私自身かなり自由になれた作品だと思います。今まで枠にハメてとらえていたことが、発想的にも自由になれました。この先ももっと自由になっていきたいですし、何を起こすのかわからないアーティストでいたいです。〈誰かに寄り添うことができる歌〉を変わらないテーマに、ひとりひとりと濃く心がつながっていける音楽性を磨いていきたいと思っています」
アルバム情報
塩ノ谷 早耶香 2nd Album
『Mist-ic』
2017.01.25 release
【CD収録内容】
1.BELIEVING
2.Miracle
3.YOU&ME
4.SMILEY DAYS
5.GOOD BOY
6.奇跡
7.流れ星
8.こんなにも愛してたんだ
9.魔法
10.キミの側で(Mist-ic ver.)