松室政哉
profile
1990年1月4日生まれ。
2013年、オフィスオーガスタに見出され、2014〜2015年はオープニングアクトとして、2016年からは先輩アーティストと名を連ねメインアクトとして”Augusta Camp”に出演。
インディーズ時代から数々のタイアップに抜擢され注目を集め、2017年11月1日にAUGUSTA RECORDS / ユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。
松室政哉さんにインタビューを敢行!「きっと愛は不公平」の聴きどころや、仙台についても伺いました!
ーー早速ですが2月21日に発売された「きっと愛は不公平」こちらの聴きどころについて伺えますか?
いつも最初に曲を作って、歌詞は最後なんです。曲を作るときに最初は適当な英語で歌ったりとか、ラララで歌ったりすることが多くて。でも今回は、その段階から「きっと愛は不公平だ」ってフレーズだけは浮かんでいて。すごく引っかかるフレーズだったので、この1行に説得力を持たすためには、どういうストーリーが前後にあればいいかなって考えて歌詞を書き出したんです。そうしたら、今まで書いたことないぐらい内面から湧き出るような失恋の曲が出来上がったんです。自分が今までやってきたやり方とは違ったので、そういう意味では今まで書いたことないような曲になってくれたなと思ってます。この曲のテーマは恋愛ですが、もっと広い意味で誰もが経験したことがあるであろう「痛み」みたいなものを聴いてくれた人と共有できればいいのかなと思ってます。
ーー制作期間はどのくらいあったのですか?
曲を作り始めたのはデビュー決まってからでしたが、デビュー曲の「毎秒、君に恋してる」とほぼ同時に作ってましたね。
ーー制作中のエピソードなどありましたか?
よく「実体験ですか?」って聞かれるんですけど、あんまり実体験で曲書くことはなくて。日常生活でドラマチックなことって実はそんなに起こらないじゃないですか。でも、曲書くときに映像を浮かべて書くんですが、その中では起きていて。その映像には何もない部屋にテーブルだけがある、そこに自分を置いてあげるんですよ。フィクションだけど、そこに出てくるのは自分なんで、書いていく中でちょっとしんどくなってきたりして、そういう意味では、大変な作業ではありましたね。
ーー松室さんの制作するときのスタイルなどありますか?
僕は、家ですね。家で、パソコンの前で今から作るぞっ!って気持ちにならないと出来ないですね。外を歩いていてふと降りてきた、なんてことはほとんどないです。後は、映画が好きなんで、映画見てヒントをもらったりしますね。
ーーデビューして、1年目ですが、実感としてはどうですか?
SNSとか、情報ツールが色々ある中で、自分がまだ行ってない場所で自分の曲が流れてるっていうのがリアルにわかるじゃないですか。そういうのは一番デビューしたって感じますし、自分の曲を流してくれて、松室政哉を知ってくれた人が少しずつ増えているっていうのがリアルに伝わる時代なんで、そこは実感しますね。
ーー松室さんが音楽活動を始めたのはいつからですか?
ライブ活動を始めたのは中学3年生の時ですね。もっと遡ると、見よう見まねで曲を作り始めたのが小4の時で、おもちゃのピアノを買ってもらって、楽譜も読めないですけど、こういう風になったら気持ちいいなとか考えながら作ってましたね。
ーー実際に松室さんが歌手として目指そうと思ったきっかけはありましたか?
そういうのがあまりないんですよね。この瞬間に決めたっていうのがなくて、小4の時に曲作って中3でライブ活動して、楽しかったっていうのが今も同じレベルであるので、それがずっと続いてるような。でも、今考えてみれば上京した時ですかね。その時はそんな大きな決意を持って来たってわけじゃなかったんですけど、今考えたら、それを選んだってことは結構大きなことだったなって思うし、上京してから今の事務所にデモテープを送ったんで、そこは大きな転機ではあるかもしれないです。
ーー小学生から音楽と関わってきて、他に夢みたいなのはなかったのですか?
基本、熱し易く冷め易いんで、飽き性なんですよね。小さい時からゲームもほとんどしなかった、というか出来ないんですよ、すぐ飽きてしまうんで(笑)。唯一続いたのが音楽と、16才くらいから好きになった映画ですね。本当に好きになったら自分もやってみたいって思うタイプなんで、いつか映画監督にも挑戦したいなとはずっと思ってますね。
ーー今回のMVは松室さんのアイディアも入ってるんですか?
今回は初監督させてもらって、打ち合わせから撮影と最後の編集まで全て関わらせてもらいました。
ーー監督への第一歩ですね
そうですね。いつか映画も撮りたいと思ってます。
ーーMVの仕上がりはどうでしたか?
撮影から編集まで何回も見るので、どこまで客観的に見れるかみたいなとこは意外と難しかったですね。でも、いいものが出来たなと思うし、完全版は10分くらいあるんですよ。それを見てみなさんの感想とかをもらう中で、実感が湧いてくるんじゃないかと思ってます。
ーー映画がお好きとのことですが、最近見たオススメの映画は?
『スリー・ビルボード』っていう映画を観に行ったんですが良かったですね。不完全な人間というか、そもそも人間は不完全なものだと思うし、今回の曲は男の女々しさとか出てますけど、そういう人間のダメなところが自分にとってすごく大きなテーマなんですね。『スリー・ビルボード』観てそういうところにグッときたし、こういうことを語りたいって思いましたね。
ーー松室さんのリラックス方法とかはありますか?
基本休みの日とかも、映画館行くくらいなんで、屋外にあまり行かないですね。家にいるのが一番落ち着く(笑)
ーー松室さんは、仙台何回目ですか?
3回目かな。1回目はインディーズの時にインストアで来させてもらったのと、去年、事務所の先輩のスキマスイッチさんのコーラスでフェスに行かせてもらったんですよ。それ以来かな。
1回目もインストアでしたし、二回目も先輩のコーラスについて行かせてもらって、単体でライブってまだやったことがないんで、やってみたいですね。ライブハウスとかでお客さんの雰囲気とか分かったりするじゃないですか、なので楽しみですね。東京でライブやる時とか、「仙台から来ました」って言ってくださる方が多くてありがたいし、だからこそ、自分からも行きたいなと。
ーー仙台の女性のイメージは?
ちょっとシャイな感じでいいですよね。人間関係でも、ガツガツ来られるよりシャイな方がこっちも頑張って喋ろうって思いますもんね。
ーー松室さんの今後の目標は?
自分にとって音楽をやることって曲を作ることから始まったんで、もちろんライブも楽しいですが、やっぱ一番は曲を作ることっていうのが多くを占めてて、それを伝えるためのライブであったりとか、できるだけ多くの曲を作って1曲でも皆さんの日常の中で、ハマったって思ってもらえるようにやり続けたいなと思いますね。
ーー最後に仙台のファンの方や読者の方にメッセージをお願いします。
「きっと愛は不公平」っていう曲はとても悲しい曲で、もしかしたらこういう経験をしたことがある人が聴いた時に落ち込んだりとか、その時のことを思い出してテンション下がってしまったりとかすると思うんです。でも、悲しい曲を歌うことって痛みを共有したり、共感できる安心みたいなものに変わることが僕はあると思うんですよ。その悲しみを安心っていうプラスに変えれるっていうのは音楽のすごいところだなって思うんで、ストーリーも浮かべながら聴いて欲しいですけど、その先にあるちょっとした光みたいなものを感じながら聴いてもらえれば嬉しいなと思いますね。仙台で必ずライブに来たいなと思うんで、どうぞよろしくお願いします。
CD情報
2018年2月21日発売
「きっと愛は不公平」
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