JiLL-Decoy association(ジルデコイ・アソシエーション)
2002年結成。chihiRo(Vo) kubota(G) towada(Ds)の三人が生み出す、ジャズ/ポップス/ロックをベースにしたオリジナリティあふれる楽曲は高い演奏力によりライブ毎に進化していき、さらに、等身大の愛に満ちあふれた歌が多くのファンを増やしている。
2017年2月8日発売の「ジルデコ7〜voyage〜」。結成15周年を迎えるジルデコが旅のように続く人生、そんな日常をテーマに綴った、初コンセプト・アルバム。
今回Meの編集部がJiLL-Decoy associationさんに独占インタビューを敢行!
構想・制作の2年間に結婚、妊娠をされたchihiRoさんの音楽に対する思いが変わったのか、また、今後の目標なども聞いちゃいました!
――Me初登場ということで、JiLL-Decoy associationの自己紹介をお願いいたします!
chihiRo ジルデコといいます。2002年に結成されて、今年で15周年になります。ジャスがもっとたくさんの人に聞かれる音楽になるよう、ジャズをベースに、ポップスのステージでどれだけ勝負できるかにチャレンジして、ずっと活動しているバンドです。
――2月8日に発売された「ジルデコ7〜voyage〜」は日常をテーマに綴った初のコンセプトアルバムとのことですが、どのような思いで作られたのですか?
chihiRo アルバムを聞き終わったときに、映画を見終わったようなストーリーのあるアルバムを作りたい、というところから始まりました。20分くらいの組曲を最初に作って、それをライブでやりつつ、曲を切ったり太らせたりしながら一曲一曲、仕上げていきましたね。
これまでを振り返ると、本当に色んなところに足を運んでライブをしたなあと思って、その旅がなければ、私たちは15年も続いていなかったと思うんです。なので、これまでの15年の旅という意味も含まれていますし、あとはこのアルバムを制作していた2年半の中で、ジルデコを取り巻く環境も、独立や出産とか様々なことがあって、本当に人生の旅だなあ、と。
――制作にあたり大変だったことや、エピソードなどはありますか?
kubota chihiRoさんのお腹が、どんどん大きくなっていくんですよ。でもレコーディングがあって、結局出産日の10日前くらいまで歌ってたんですよね(笑)。フィジカルな部分でかなりchihiRoさんは大変だっただろうに、あとで録りこぼしに気づきまして。なので、生まれたばっかりなのに、chihiRoさんのご自宅に機材を持ち込んで。
chihiRo ひどいなあと思いましたね(笑)。寝室で録ったんです。
――妊娠期間中のレコーディングは大変でしたか?
chihiRo 体が楽器なのはこんなに大変なことなんだ、ということを実感しました。楽器の形が日々変わっていって、どんどん息の吸い方とかも変わっていったので、毎日歌って練習することを心がけていましたね。あとは感覚的なことで、見えてくる世界も変わってくるので、歌詞も全部書き直したりとかして。レコーディングする日の行きの車とかで、ギリギリまで直したりしていました。
――結婚、妊娠を経て、音楽に対する思いは変わられましたか?
chihiRo そうですねえ。悪いことかもしれないですけど、恋に興味がなくなりましたね(笑)。恋愛的な曲を全く書けなくなってしまって。
kubota 片思いとかないもんね。
chihiRo 男女を超えた愛みたいなものを歌いたくなりましたし、女性の強さを書きたいと思っていた曲も、子供ができると、こんな単純な強さじゃないよなって思ったり。迷いの中に強さがあったり、女性の柔らかいものの中に強さがあるんだなとか、いろいろ気づきがあって、書き直しました。
――それぞれ全てに思い入れがあると思うんですが、特にという曲はありますか?
kubota 僕は、「ミスタービンテイジ」ですね。まず曲のテイストがジルデコとしては今までにありそうでなかった。結構ロックサウンドで、抽象的なサウンドの中で、歌詞も抽象的な世界を描いています。未知との遭遇のような感じで作っていましたね。
chihiRo ジャズミュージシャンをサポートに呼ぶことが多いので、ピアニストとかも、「俺の中にないサウンドだからどうしたらいいのかわからない」って言われたりしたよね。
kubota 普通、その分野に長けてる人を集めるんですけど、ジルデコは昔からの仲間とやるので、なかには不得意とする分野もあったりするんです。でも、そこをなんとか乗り越えてやったのがこの曲でしたね。結果的に新しい挑戦ができてよかったです。
chihiRo 私は「航海」という曲が、子供がお腹の中にいるからこそ書き直した曲で、思い入れがあります。そのほかに「Where is that?」は、旅を経て自分たちが得た答えを歌にしました。自分のことを満足させてくれるものって日常の中にあるんだなあって。そういうことに気づけないときって、ここじゃないどこかに憧れたりするんですけど、でも近くにいる人を大事にすることから始めなきゃいけないなってことを、旅を通じて学んだので、そういう思いを書けてよかったなあって思っている一曲です。
――今回の「ジルデコ7〜voyage〜」はどんな時などに聞いて欲しいですか?
chihiRo 1曲目の「夜明けのガーデン」は、朝出勤のときに、今日も一日頑張ろうって思える曲にしたいと思って書いたので、朝から聞いてもらいたいですね。アルバムをストーリーとして作ったので、朝から、夜まで。
kubota お母さんとか、仕事に悩んでいるとか、そういうchihiRoと同世代の女性に聞いてもらえるといいのかな。
それと、今回ジルデコの作品の中でも、類を見ないほど音がいいので、スマホでイヤホンで聞くのもいいですし、家にステレオがあれば、じっくりスピーカーの前に腰据えて聞いていただけると、また全然違う聞こえ方すると思います。オーディオマニアから、スマホ世代まで楽しめます!
――普段、歌詞などはどういった時に考えられるのですか?
chihiRo 私が一番大事にしているのは、誰かに書きたいって思う衝動ですね。昔はみんなが共感できそうなことを書いていたんですけど、そういうのって実はダメで。お兄ちゃんが結婚するからとか、親友が失恋して泣いて電話してきたとか、そういう時に書くようにしています。この人の人生にこんな曲が添えられたら素敵だなって、具体的な思いが大事ですね。
憧れは定禅寺ストリートジャズフェスティバル
――仙台にはライブでいらしてると思うのですが、仙台の印象はいかがですか?
chihiRo 銀杏の木がかっこいいなって思っています。あと街がすごくきれいだなあって。洗練されている街ってイメージがありますね。
kubota 広瀬川がきれいですよねえ。あの川っぺりでライブやったんですけど、少し街を外れると景色もよくて自然もあって。あと、仙台は定禅寺のジャズフェスですね。憧れの場所なので、いつか出れたらいいです。
chihiRo 狙ってます!(笑)あと、牛タンのイメージだったんですけど、いろんな人がセリ鍋をおすすめしてくれて。さっき食べました。
――皆さんの休日の過ごし方などありますか?
chihiRo 子供と遊んでいます。普段仕事していると本当に、子供と離れ離れになるので、遊びたくて、遊びたくて。
kubota 僕は、最近は、猫。
chihiRo 言うと思った~!(笑)
kubota 野良猫だろうが飼い猫だろうがひとしきりかわいがっています。猫カフェに行ったり。もう少しミュージシャンっぽいのだと、ジャムセッションに行くのが趣味ですね。
――chihiRoさん、とてもお綺麗なんですが、おすすめ美容法はありますか?
chihiRo 一応なるべく毎日お風呂上りにパックはしてます!あとは、ちゃんとした発酵食品を摂ろうと、味噌作りもしています!でも基本はよく笑うようにしてますね。
――JiLL-Decoy associationさんの今後の目標は?
chihiRo 結成したときから続けることを目標にやってきましたね。でもそれって現状維持では絶対にできなくて、常に新しいことをして、背伸びの状態じゃないと継続できないというのがわかってきたので、チャレンジしていきたいですね。
kubota 仙台的に言えば、定禅寺のジャズフェスに出たいですね!僕らはライブを見てもらってなんぼだし、そこで勝負していると思っているので、そういう場に出ていけるようにしたいです。
――最後にMeの読者にメッセージをお願いいたします。
chihiRo 30代になってもずっと悩みが尽きないんですけど、良くするのも悪くするのも、結局は自分次第だなあってこの数年で感じているので、なにか迷っていたりするときは、とりあえずやってみる!なので、そんな風に読者のみなさんとチャレンジして歩んでいければいいなと思っています!
kubota 今回のアルバムを聞いて頂けると、心がふっと軽くなったりすることもあるのかな。そういうアルバムになったらと思っています。あとは、ライブでなるべく仙台に来れればと思っているので、その時はよろしくお願いします!
仙台ライブ情報
【15th Anniversary tour ~ジルデコDUO in 仙台~】
■公演日
2017年6月2日(金)
■会場
[仙台] ジャズミーブルース(ノーバルサロン)
宮城県仙台市青葉区錦町1丁目5-1 ノーバル・ビル1階
■時間
開場 18:30
開演 19:30
*2ステージ入れ替えなし(途中休憩あり)
■出演
ジルデコDUO (from JiLL-Decoy association)
chihiRo (vocal)
kubota (guitar)
■料金
前売予約 ¥4,000(1ドリンク付き)
当日 ¥4,500(1ドリンク付き)
*全席自由
*ご入場は先着順
■ご予約・お問い合わせ先
*電話予約
ジャズミーブルース ノラ
TEL 022-398-6088
*メール予約
(公演日、アーティスト名、氏名、人数、ご連絡先を必ず明記してください)
*peatixでのご予約&事前決済
http://peatix.com/event/246486
JiLL-Decoy associationホームページ→http://www.jilldecoy.com/