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【育児実録コラム】息子の成長に人間のすごさ、親への感謝を知る

昔から私は脳科学や生物学といった本を読んで、人間の潜在能力や生物の進化のしくみなんかと知ることに興味があった。

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かと言って、その興味関心は学校の勉強にはほとんど結びついていないところが残念なところだったけれど。

しかし子育てに関してはそんな自分の興味が役立ちそうなのだ。子どもの成長は刻一刻と進んでいく。午前中にはできなかったことが午後になったとたん急にできてしまうことがある。人間に成長過程をこんなにもリアルに観察できるなんて感激!子育ては私の大好きな分野の、要は実験バージョンだ。こう書くと息子にちょっぴり失礼だろうか?

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例えば、生後1か月まで息子はとにかくお漏らしが激しかった。隙あらば真っ赤になって力みエネルギーを持て余している。こんな様子を見て、いかにも「男の子だなー」と思ったのだが、次の瞬間「…ブリッ」とものすごい音がしてオムツを開くと悲鳴をあげたくなることが日常茶飯事だった。それが2か月をすぎるとピタッと止んだのだ。とても不思議。名医でもなければ学者でもない私の素人的な考えだが、おそらく息子はエネルギーを加減できるようになったのだ。今まではあればあるだけのエネルギーを全力で放出していたけれど、頭が発達してきたことで「そこまで全力で力まなくても排出はできる」と学習したのだ!すごいぞ息子!

現に息子はこの時期、おもちゃを目で追いかけたり、親の声に反応したり、あやされると笑ったりといったことができるようになっていた。新しいことを覚え、できることが増えたことで、エコな暮らし方を身に付けたというわけ。

そんなわけで私は今、息子の成長に興味津々で日々その過程を観察するのと同時に、積極的に育児書や人間科学系の本を読み漁っている。周りからすると「すごい子育てに気合が入っていますね…」と引かれてしまいそうなものだが、いえいえそんなわけじゃないんです。あくまで親の趣味の領域なんです。

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ちょっと前に話題になった脳科学おばあちゃん久保田カヨ子さんのインタビューで、自身にとって子どもとは?と聞かれて堂々と「実験台!」と答えていたけれど、これは決して子どもをモルモット扱いしているわけじゃない。そんな悪い意味ではなくて、子どもを通して一から人間の成長や心の発達を間近で感じることで、生命の神秘だとか自分の親への感謝だったりを再確認できる。子育てって、単に何もできない子どもの世話をしているだけのことではないのだ!

そんな意味でも子育てって面白いなーと実感できる今日この頃である。

この記事を書いた人
齋藤 惠
2015年8月から執筆活動を開始。 専業主婦として家事と子育てが生活のメイン。合間にのんびりとコラムを書く毎日。 金融機関に勤めていたことから金融知識や社会保障についての執筆・取材依頼が多い。 他にも恋愛、結婚、育児、旅行など執筆ジャンルは多岐にわたる。
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