2016 年本格始動の狼煙を上げ、シングル 3 部作の発表、EXILE AKIRA の加入を経て、 6 人での初の全国アリーナツアー敢行中の EXILE THE SECOND。
CD には新曲 7 曲を加えた全 14 曲、そして DVD/Blu-ray には 初の全国アリーナツアーを開催中に映像化し、早くも収録!! 充実の NEW アルバムが遂にリリース!
●2016年がEXILE THE SECONDの本格始動の年となった、その経緯や当時の想いを改めて教えてください。
橘ケンチ:「HIROさんの勇退、MATSUさん、ÜSAさん、MAKIDAIさんという先輩方がネクストステージに挑戦する姿を見てEXILEの未来のために、これから中心になってEXILEを盛り上げていくのは自分たちなんだ」という思いが強くなりました。
2018年に控えているEXILEの本格始動まで、EXILEは個々を磨く活動に入ったのですが、EXILE THE SECONDとしての本格始動も、2018年にEXILEをよりパワーアップさせるため。もちろん、本格始動を発表してからしばらくは、さぐりさぐりの部分が大きかった。
EXILE THE SECONDオリジナルのエンタテインメントの確立や自分たちの使命の見出し方に翻弄されたり、さらにそんななかTETSUYAの肩の手術が重なってパフォーマンスをすることが難しくなったり。でも、僕らは決してそれをマイナスには捉えずに、逆にポジティブな転換をしてファンの方々と触れ合う初のファンクラブイベント「EX FAMILY限定! THE SECOND from EXILE “キックオフミーティング”」を行ったんです。全国9ヵ所で本格始動の挨拶を丁寧にさせてもらったのですが、パフォーマンスをしないイベントという経験は、僕らにとってすごく大きな収穫になりました。
その後の夏フェスやリリースイベントを含め、点と点が線としてつながったのが、昨年秋からスタートしたアリーナ・ツアー『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2016-2017 “WILD WILD WARRIORS” 』。さまざまな経験や出来事が、このツアーに集約されています」
EXILE NESMITH:「やはり大きいのが、全員がEXILEメンバーだということ。そして、メンバー全員がパフォーマンスできること。そういう意味では、EXILE TRIBEのなかでも独自のエンタテインメントを表現できていると思います。ほかのグループと比べて音楽性においても柔軟だと思いますし、型にハマらない独特の個性があるグループだと思います。」
●本格始動第1弾シングルとして発表された楽曲が、今作にも収録される「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」でした。振り返ると、どのような楽曲だったと思いますか?
黒木啓司:「ソロ活動をしてきたSHOKICHIの経験があったからこそ表現できた、本格始動第1のシングル曲。2016年の夏を彩るキャッチーなパーティソングを作ろうという僕らの想いを、世の中の人にわかりやすく伝えられた楽曲だったと思います。MVもかなり豪華な内容になっていて、振り付けは世界的ダンサーのショーン・エバリスト、そしてEXILE TRIBEからもたくさんのゲストが出演してくれました。MVを観た人からは、メンバーの飾らない楽しそうな雰囲気が伝わってきたという声が多かったです。僕たちの新たな一面を出せたMVになりました」
●第2弾シングル「Shut up!! Shut up!! Shut up!!」は、「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」とは違うメッセージ性のある楽曲でした。
EXILE TETSUYA:「僕らがアーティストとして何を伝えていくべきかということを等身大で表現した、エッジが効いてメッセージ性のある曲になっています。僕らのいちばんコアな部分を引き出せている曲なので、パフォーマンスも相当こだわりました。ツアーではアンコールで披露しているんですが、振り付けや演出を含め、僕らが表現したかったことがステージで完結できたと思っています。これからもずっと踊り、育て続けていきたい曲ですね。今作にはライヴDVDも収録されているので、この曲のパフォーマンスは絶対に観てほしいです」
●AKIRAさんの加入により6人体制となってリリースされたのが、第3弾シングル「WILD WILD WILD」でした。ツアーのテーマである『“WILD WILD WARRIORS”』ともリンクする楽曲ですが、どのような想いで制作していった楽曲なのか教えてください。
EXILE AKIRA:「サビの〈一点突破〉〈最前線で〉〈We are Wild Wild Warriors〉という歌詞にもあるように、等身大の自分たちで未来を切り拓いて、チームを輝かせていくんだという、EXILE THE SECONDの強い決意表明のような楽曲。また裏テーマで、全員が〈EXILEメンバー〉ということもありますので、この世代でEXILEを受け継ぎ、新たなムーヴメントを起こし、未来につなげていくんだ!! という想いも込められています。ライヴでパフォーマンスしている時も感じていることなんですけど、MVの世界観を含め、今の僕たちの強いメッセージを感じてもらえる曲に仕上がっていると思います。アルバムでは最後の曲として収録されていて、まるで大御所俳優のような、主役でも脇役でもないまさに“トメ”な曲ですね」
●昨秋から始まった初の全国アリーナ・ツアー『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2016-2017 “WILD WILD WARRIORS”』にかけた想い、現時点での感想を教えてください。
橘ケンチ:「音楽性と生のパフォーマンスの追求をテーマに、音楽面はSHOKICHIを中心にバンド・メンバーともアイデアを出し合って、今までにないエンタテインメントを形にすることができたと思っています。個人的にはリハの段階から手応えを感じていたくらい(笑)。ツアーが始まって回を重ねるごとにクオリティが上がっていると感じていますし、このツアーを通して自分たちのストロングポイントを自覚できたのも大きかったですね」
EXILE SHOKICHI:「ライヴはEXILEやEXILE TRIBEが最も重要視しているエンタテインメント。特にEXILE THE SECONDに関しては、ライヴで曲が完成すると言っても過言ではないほど。『WILD WILD WARRIORS』というテーマを掲げた今回のツアーは、EXILE THE SECONDのスタイルや色を見つけることができた、僕たちにとっての最初のターニングポイントになりました」
黒木啓司:「僕らはもともとライヴから誕生したグループですし、ライヴに強いグループだという自覚を持って、今までもエンタテインメントを発信してきました。今回のツアーは今まで培ってきた経験をもとに、HIP HOP、R&B、ロック、ポップスといった音楽を背伸びせずに網羅して表現できているような気がします。今までの日本にはなかったエンタテインメントを、自分らで発信していく。この軸をしっかり持って、また次のエンタテインメントを作っていきたいと思っています」
●そんな中完成した今回の2ndアルバム『BORN TO BE WILD』は、どのような青写真を描いて制作を開始したのでしょうか?
EXILE SHOKICHI:「本格始動して一発目のアルバムなので、1stアルバムを作る感覚で制作していきました。ツアーを視野に入れながら楽曲制作をしていくなかで、自分たちが次に向かうべき方向もメンバー全員で共有できた。自分たちの現時点での集大成とも言えるベスト盤的な作品でありながら、EXILE THE SECONDの名刺代わりになるアルバムを目指して制作しました」
●アルバム先行シングル「SUPER FLY」はSHOKICHIさんが作詞作曲を手がけていますが、どんな想いで制作した楽曲なのでしょうか?
EXILE SHOKICHI:「ライヴを重ねてきて、自分たちが次に向かうべき方向を考えた時、フッと頭の中で鳴った音楽を具現化させたのが、この「SUPER FLY」。80年代のディスコ・ミュージックが時代を経てスタイルを変え、やがてHIP HOPへとつながっていく狭間の年代のエッセンスを捉え、EXILE THE SECONDというフィルターを通しアプローチしました。メッセージ性のある歌詞に遊び心のあるフレーズを散りばめたり、自分たちの音楽的なバックグラウンドを表現しながら、音楽で遊んだ曲を世の中に落とし込めたと思います」
●ここからは他の収録曲についてうかがっていきます。3曲目に収録されたアルバム初収録曲「Break it Down」は、ラップ・パートの多い曲になりましたね?
EXILE NESMITH:「そうですね。この曲のサウンドは、EXILEやEXILE TRIBEの楽曲も数多く手がけてくださっているT.Kuraさんが作ってくださいました。そして歌詞は、EXILE THE SECONDの持つ荒々しさや攻撃的な部分、自分たちだからこそ伝えられる等身大の言葉を、LL BROTHERSのTAKANORIさんが代弁して歌詞にしてくださいました。〈絶えず捨て身で挑む覚悟 道無き道駆け抜けろ〉という歌詞には、EXILEの鎧を脱いでEXILE THE SECONDとして新たな挑戦をしていく自分たちの姿が表現されていると思います。エネルギーに満ちあふれた楽曲なので、リスナーの方は、何かを挑む時に聴いていただくと士気が高まると思います」
●4曲目に収録されたアルバム初収録曲「24/7 Cruisin’ feat. LL BROTHERS」は、そのLL BROTHERSさんをフィーチャリングした楽曲ですね。この曲はどのような経緯ででき上がったのでしょうか?
EXILE SHOKICHI: 「HIROさんからご提案いただいて実現した、LL BROTHERSさんとのコラボ曲。トラックもUTA(TinyVoice,Production)くんがウェッサイに仕上げてくれたので、僕としては大好物な曲調です。EXILEではなかなか表現しきれない世界観を、このタイミングでEXILE THE SECONDとして表現できたのも嬉しかったですね。肉厚な曲ができたと思います。」
●7曲目に収録されたSHOKICHIさんのソロ曲「Shelly」は、R&Bらしい湿度を感じる非常に大人な楽曲ですね?
EXILE SHOKICHI:「彼氏がいる女のコに手を出してしまう、禁断の愛。チョコレートケーキを食べ終わるまでの時間でさえも待てずに始まってしまう、というストーリーです。今の自分だからこそ背伸びせず表現できる楽曲ですね。こういった曲にずっと挑戦してみたいと思っていたので、形になり嬉しかったです。サビの〈モラルを背に〉と〈彼は知らずにsharing 2人…〉という歌詞は、モラルに反することをしているのをかっこよくオシャレに表現しました(笑)。自分でも気に入っています。とにかくリアリティのある曲にしたかったので、わざと〈彼〉を〈過去〉と表現してダブルミーニングにしたり、言葉のチョイスにこだわって丁寧に作りました」
●9曲目に収録された「Going Crazy」は「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」のカップリングですが、ツアーでも爆発的な盛り上がりを見せている1曲ですよね?
EXILE AKIRA:「EXILE THE SECONDにまたひとつ武器が増えるキッカケになった曲。ライヴでのお客さんとの一体感はハンパないですね。サビの〈右へ左へ Going crazy〉のところ以外にも、ラップ・パートまでお客さんが一緒に歌ってくれるんです。なかなかハードルの高いことだとは思うんですが、そこまで歌えるというのは歌詞を考えたSHOKICHIの言葉選びのセンスがよかったんだと思います。このアルバムで初めて「Going Crazy」を知る人も、じっくり歌詞を聴き込んでもらって、ライヴではタオルをグルグル回しながら一緒に歌って盛り上がって欲しいです」
●10曲目に収録されたNESMITHさんのソロ曲「Beautiful Angel」について、作詞もご自身で手がけていますが、どんな想いで制作していったのか教えてください。
EXILE NESMITH:「デモの段階で〈Beautiful Angel〉というワードが入っていたので、その言葉から前後のストーリーを考えていきました。しっかりと情景を浮かべられる歌詞にしたかったので、結構赤裸々なこともつづりました(笑)。冒頭の書き出しで〈何気ない朝を 知らせる君の声に〉という歌詞があるんですけど、その世界観を曲の最後にも引用したいと思って、曲の構成にもアレンジを加えました。男性には甘酸っぱい曲として聴いてもらえたら嬉しいですし、女性には男ってこんなことも考えているんだなという気持ちで聴いてもらえたらと思います」
●11曲目に収録されたアルバム初収録曲「Because I Love You」もバラード曲ですが、この曲は90年代に大ヒットしたSTEVIE Bの『Because I Love You (The Postman Song)』のカバーになるんですよね?
EXILE NESMITH:「そうです。HIROさんのアイディアからカバーの話が持ち上がって制作が進んでいきました。和訳の歌詞を手がけてくださったのは、EXILEの『Lovers Again』などでおなじみの松尾潔さん。個人的な思い入れも強い曲になりましたね。サウンドアプローチ的には音数も少なく非常にシンプルなバラードなんですけど、中身は濃厚。印象的な言葉を端的に濃密に使った詞の世界は、凄く勉強になりました。じっくり心に染みる曲なので、男女で濃厚な夜を過ごしたい時に聴いて欲しいです」
●12曲目に収録された「RAY」は「WILD WILD WILD」のカップリング曲。メンバー内でも人気の高い楽曲とうかがっていますが、改めてどのような楽曲なのか教えてください。
黒木啓司:「噛めば噛むほど味の出る曲というか、爽やかなビートなのに、どこかキュッと心が締めつけられるような切なさを感じられて、心に響くんです。収録されている14曲の中でも、個人的に一番好きな曲かもしれないですね。今回のツアーではアンコールのエンディングで披露しているのですが、お客さんが一体となって手を振ってくれている光景と相まって、この曲がより一層輝きを増す。最後の〈ヒカリキミへ〉という歌詞もそうですけど、しっかりとお客さんに寄り添ったメッセージが詰まった曲だとも思います。引き続きライヴで育てていきたい曲ですね」
●13曲目に収録されたアルバム初収録曲「Step into my party」は、女性に刺さりそうな曲ですね?
橘ケンチ:「曲が出来上がった時に聴いた第一印象は、この曲の主役ががんばっている女性だということ。社会に出て活躍しているキャリアウーマンというか。SHOKICHIの歌詞で一番驚かされたのが、生き方をドレスと表現した部分ですね。女性にとってドレスは特別なものだと思いますし、この表現の仕方は本当に凄いなと思いました。ライヴで披露するときは会場の距離感を縮めるようなパフォーマンスで、見た目の距離も心の距離も近くに感じてもらえるような演出をしたい。日々忙しく過ごしている女性ひとりひとりの人生がキラキラと輝くように、僕らから送るエールのような曲です」
●最後に、今作でEXILE THE SECONDのどんな一面を世の中に提示できると感じていますか?
橘ケンチ:「このアルバムには、メンバーそれぞれが歩んできた歴史、ストリート・ダンスに明け暮れていた頃から好きだった音楽性、そして現在の等身大の僕らの姿が詰まっています。僕らにとっては本格始動1年目のアルバムですが、ここ10年くらいのみんなの集大成というイメージもあります。アルバムに収録した14曲中、半分は新録曲。今回のツアーでまだ披露していない曲は、次のツアーで披露したいと思っています。どんな演出になるのか、そんな未来へのワクワク感も込めた色褪せることのないアルバムです」
EXILE TETSUYA:「今のEXILE THE SECONDという、僕らにとって名刺代わりの1枚になるように……。そんな気持ちを込めて、6人で丁寧に作ったアルバムです。言ってしまえば、ベテランルーキーが全力でやるとこうなるということを体現した作品です。僕たちの過去、現在、そして未来が一度に味わえる、なんともおいしいアルバムです(笑)。この6人だからこそ作ることができた音楽を楽しめると思います」
EXILE SHOKICHI:「ひと言で言えば、このアルバムは僕らの結束の証。これからの僕らの展開未来への可能性を感じることのできるアルバムに仕上がったと思います」
inteview NOBUHIKO MABUCHI
アルバム情報
2017年3月1日発売
2nd ALBUM『BORN TO BE WILD』
<全5形態>※全形態スマプラ対応
●RZCD-86289/B~D【AL + DVD3枚組】
¥6,980(本体価格)+税 ※初回盤:三方背ケース・デジパック仕様 ※初回特典(封入):写真集
●RZCD-86290/B~D【AL + Blu-ray Disc3枚組】
¥7,980(本体価格)+税 ※初回盤:三方背ケース・デジパック仕様 ※初回特典(封入):写真集
●RZCD-86291/B【AL + DVD】 ¥3,980(本体価格)+税
●RZCD-86292/B【AL + Blu-ray Disc】 ¥4,980(本体価格)+税
●RZCD-86293【AL)】 ¥2,800(本体価格)+税
【公式HP】t-second.jp/