Meの編集部が「ぼくのりりっくのぼうよみ」さんに独占インタビューを敢行‼︎
現在大学一年生の19歳。
2015年12月に1stアルバム『hollow world』でメジャーデビューを果たし、2017年1月、2ndアルバム『Noah’s Ark』をリリース。
そして、2017年3月18日(土)公開の映画「3月のライオン」前編の主題歌「Be Noble」についてや、仙台印象なども聞いちゃいました!
――Meには初登場ということで、まずは自己紹介からお願いします!
ぼくのりりっくのぼうよみという名前で、めっちゃかっこいい音楽をやっています!という感じです!
――早速ですが、1月25日発売されたセカンドアルバム「Noah’s Ark」について伺えたらと思います。今回、”ノアの箱舟”をテーマに、「一枚の大きな絵を描くつもりで制作した」とおっしゃっていますよね。どういった意味を込めたアルバムだったんでしょうか?
ノアの箱舟は、旧約聖書のエピソードで、人間が堕落して、神様が怒って滅ぼしちゃうぞ!っていう話なんですけど、それをオマージュ・再構築して、現代において音楽で表現したアルバムになっています。
――今回のアルバムを作るために、すべての曲を用意したんですか?
そうです!最初にノアズアークというストーリーには、こういう曲とこういう曲が必要で、この曲のあとにはこれが来るよね、みたいなのを考えた後で作っていきましたね。
――完成したときの感触はどうでしたか?
一番最後に9曲目の「Noah’s Ark」が完成したんですけど、通して聞いたら「めっちゃいいな!」って、そういう感動はかなりありましたね。
――アルバム制作中のエピソードはありますか?
基本的に大体の曲がレコーディング前日にできる、っていう感じでした(笑)。始めるタイミングが遅いんですよね。忙しなく作りました。
――制作期間はどれくらいだったんですか?
去年の4月くらいから作り始めて、6,7か月ですね。
――特に思い入れのある曲はありますか?
それこそ、一番最後にできた「Noah’s Ark」ですね。コーラスが15本くらいあったりして、結構録るときはしんどかったですね。「俺なにしてるんだろうこれ…」みたいな。後半は完全に機械でした(笑)。
――歌詞のインスピレーションはどういったところから受けているんですか?
曲を作るときのテーマは自分で設定しているので、本とかを見て、こういう世界観のものを作ろう、ということはあんまりないかもしれないですね。特定のだれかの影響が、とか、こうしてるときに出ます、っていうのもあまりないですね。
――じゃあ、どういったときに歌詞などを考えてる、とかはありますか?
レコーディングの前日ですね、家で追い込まれながら(笑)。
――今回ノアの箱舟というテーマは旧約聖書からですが、もともと考えていたものなんですか?
そうですね。僕、中二病がえぐいので(笑)。聖書とかも借りて読んでるタイプの痛々しい中高時代を送っていたので、そういうところへの興味というか、ワードは知識として普通に持っていましたし、”ノアズアーク”って響きがかっこいいなと思って(笑)。
――本もたくさん読まれるんですよね?
そうですね。ジャンルに限らず雑多に、小説も、新書とかも。
――最近読んで面白かった本はありますか?
桐谷ヨウさんの『仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。』(ワニブックス)ですね。女性向けの本なんですけど、男性視点で女性に対して「こう生きたらいいじゃない?」的な。男はこんなことを考えていますよっていう。基本的に男はなにも考えていないです、ということを言っているんですけど、確かにそうだなあ、わかる!と思いながら読みました。恋愛もそうなんですけど、生きるためのスタンス的な部分で、面白いなという部分が多かったので、女性にオススメですね。
――映画「3月のライオン」の主題歌に起用された1曲目「Be Noble」ですが、これは映画の内容も踏まえながら制作していったのでしょうか?
そうです!お話頂いたときに、書き下ろしてください、と。それで、原作と、完成前の映画を観せてもらいました。この映画のあとに自分の曲が流れるんだ、ということを踏まえて作った曲ですね。
――映画を観て、どういう印象を受けて、そこからどういう形で曲に出していきましたか?
主人公が、家族を交通事故で失って、将棋棋士の家に引き取られて、そこから将棋をひたすらやることによって自分の居場所を獲得していく、という役なんですね。その様子が、すごく気高いなあと思って。そこから、”Be Noble=気高くあれ”というタイトルで曲を書きました。自分が、同じ境遇に置かれたらこんな風に諦めずにまっすぐに進めるのかなあ、僕はできずにふらふらすると思うんですけど…(笑)。そういう部分で、気高い姿に感動して、自分もこうなりたいと思って、書きました。
――映画の主題歌だったり、今度もドラマの「サイタマノラッパー」に書き下ろしをするなど、タイアップものを制作する上で気持ちの変化はありますか?
それこそタイアップや、ドラマ映画の主題歌って、自分で作っているときと、誰のために作っているかが全く違うというか。自分のアルバムの曲は、自分で描いた絵、設計図を再現していくっていう作業なんですけど、ドラマとか映画はたくさんの人が関わって作り上げる。その最後を僕が彩るという役なので、そういう意味で役割の違いは意識していますね。
――より多くの人に注目される機会が増えていっていると思うんですが、街で声かけられたりしますか?
この前、いつもお世話になっているヘアメイクの人とご飯に行って、そこで同じ質問をされたんですね。「いや、全然ないですよ」って言ってたら、そのお店出た直後に話しかけられて(笑)。
――発売から一か月ほど経っていますが、ファンの方々からの反応などは聞こえてきていますか?
僕はTwitterがめっちゃ大好きなんですよ。そこでも、概ねいい感じに言っていただけて。セカンドアルバム出すタイミングって難しいというか、どうしてもファーストとの比較があるので。そういう部分で緊張もあったんですね。「全然ファーストのがよかったんだけど」とか、「ぼくりり終わったな(笑)」とか書かれたらいやだなあって思ってたんですけど、そんなこともなく、よかったなあ、と。
――ファーストとセカンドで一番ガラっと変わったところは、やっぱり一つのテーマに沿ったというところですか?
そこは本当に一番大きな違いですね!ファーストはそれまでの集大成で、これまでの曲でいい感じのやつを集めて、新曲を追加して、全体的にブラッシュアップして、ドン!という感じだったので。
――3月から初の全国ツアーが始まりますが、どんなツアーになっていくんでしょうか?
このアルバムは、かなり物語性が強いアルバムなので、それにより深く入り込めるようなライブにしたいなと思っていますね。音としての良さも追及してはいるんですが、それよりもライブを見終わったあとで何を感じられるか、というところが大事だなと思っていて。記憶に残るライブにしたいですね。
――ライブで挑戦したいことはありますか?
カバーをちょくちょくやっているんですけど、そこのチョイスを楽しみにして頂ければと思います。僕のルーツ的な部分をカバーさせて頂いたりするので。
――今回、仙台ははじめてですよね?なにか印象はありますか?
さっきも、スタッフさんと歩きながら、東京のどこどこに似てない?みたいな話をしていたんですけど、ちょっと懐かしい感じがしますね。
――そもそも音楽は、どういったきっかけではじめたんでしょうか?
はじまりはニコニコ動画ですね。素人の人が歌詞を書いて、動画を作って投稿しているのを見て、やってみようかなって。そこがはじまりですね。”ニコラップ”っていう今は死に絶えてるタグがあるんですけど(笑)、そこでやっていました。
――デビュー前と後で、変わったことはありますか?
変わったというよりは、手がのびた、という感覚ですね。届くものの範囲が広がったというか。いろんな人のサポートがあったり、自分が好きなアーティストにオファーして、一緒に曲を作ったりできるという部分で、だいぶ差はありますね。
――ぼくりりさん個人についても伺えたらと思うんですが、学業との今両立をしている最中ですよね。仕事をしていないときは学生生活など、どういう風に過ごしているんですか?
ボードゲームをめっちゃしてます。ドミニオンっていうボードゲームに最近はまっているんですけど、それが楽しいので、友達といっつもやってますね。
――どんな女性のがタイプですか?
自分がしっかりある人というか、目標ややりたいことがあって、そのために頑張っている人とかが好きですねえ。
――性格の明るい人と、落ち着いた人なら、どちらが好みですか?
それはどっちでもいいですね!芯がしっかりしている人なら、どっちでも、
――大学生活が始まって、高校の時とはまた環境も変わって来たと思うんですが、そういう生活の変化はアーティスト活動にも影響していますか?
大学って行っても行かなくてもどちらでもいい部分がすごく大きいじゃないですか。高校の頃は朝6時に起きて学校に行って、夜帰ってくるっていうのが決まっていて、その時間は本名で過ごすというか。今はそういうのもなく、そういう意味ではどんどん本名の領域が削られて行っているという感じですね。
――何もしてないときでも、半分「ぼくりり」みたいな?
半分というかほとんど、「ぼくりり」の意識で考えてますね。その中でも色々やっているんですけど、接する人も、仕事の人とか音楽仲間とかなので。そういうときは意識としてはがっつり意識は「ぼくりり」。だから、高校の友達と会っているときぐらいですかね、本名に戻るのは。
――今年の目標はありますか?
僕、あんまりそういうのを持って実現できたことがなくて、そういうの自分にとって意味ないんだろうなって。その時やりたいことをがっつりできる生活がいいですね。
――直近でやりたいことはありますか?
ゲームを作りたいですね。最近サウンドノベルゲームが好きで、「かまいたちの夜」みたいな。ストーリーがちゃんとあるものですね。
――ありがとうございます、それでは最後になるんですが、Meの読者と、ファンの方々に向けて、一言頂けたらと思います。
女性向けのサイトなので…彼女ほしいです、みたいな。洗濯とかしてくれる彼女が、ほしいです(笑)。ありがとうございました!
撮影場所:MaruCafe
衝撃のデビューから約1年―。待望の2nd ALBUM完成!
2nd Album 「Noah’s Ark」
【完全生産限定盤】(特殊パッケージ仕様) 品番:VICL-64689 価格:2,800円(税別)
【通常盤】 品番:VICL-64690 価格:2,500円(税別)
― 収録曲 ―
01. Be Noble
02. shadow
03. 在り処
04. 予告編
05. Water boarding –Noah’s Ark edition-
ぼくのりりっくのぼうよみ
06. Newspeak
07. noiseful world
08. liar
09. Noah’s Ark
10. after that