朝の通勤や外出時、急にお腹が痛くなる…ということが多い方は、“過敏性腸症候群(IBS)”が疑われます。
これは、ウイルス性のものではなく、ストレスが原因で起こります。これは、嫌なことがあったから痛くなる、ということに限らず、朝の出勤時は緊張しますよね。
そんなちょっとした緊張感を腸が感じ取って、トイレに行きたい感覚を作ってしまいます。毎日の出勤や通学に限らず、楽しいはずのデート前などでも起こることがあります。
電車やバスに揺られて職場まで通っている人には、苦痛以外のなんでもありません。そこで、この過敏性腸症候群の症状を緩和してうまく付き合っていくための方法をご紹介します。
1、まずは病院を受診しよう
「過敏性腸症候群かな?」(http://ibsnet.jp/)と思っても、安易に自己判断せず、まずはお近くの病院を受診しましょう。というのも、「朝お腹が痛いから、きっとストレス!」と思っても、隠れた病気が潜んでいる可能性があるからです。
もし異常があれば、早く治療するに越したことはないので、症状がある場合は、早めに受診し、検査することをおすすめします。
2、自律神経の乱れ
過敏性腸症候群でお腹が痛くなるのは、そのとき“自律神経が乱れているよ”というサインです。自律神経とは、交感神経と副交感神経のバランスのことです。
通常、夜間はリラックスするために副交感神経が優位で、日中は緊張して過ごすため交感神経が優位に働いています。
ところが、この自律神経が乱れる、ということは、夜なのにドキドキして眠れない、昼間なのに眠くなる、というバランスが崩れた状態を引き起こします。
通常、自律神経が整っていれば、このような症状は起こりません。つまり、体の中も混乱しているがゆえの症状なのです。
これらは、“自律神経を外側から整える生活”を実施することで、改善します。毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。寝る前2時間はPC、スマホを見ない。
食事を3食きちんと摂る。適度な運動をして快眠を目指す、などです。健康的な生活を送るためには当たり前の行動ですが、意外とできていないのが現状です。
試しに騙されたと思って実行してみると、朝のお腹の調子が良くなっていることがあります。
また、酷い便秘症状に悩む人も、自律神経の乱れが原因であることがあるため、上記の行動で改善される場合があります。
3、痛くなるからこその早起き
五分前行動、というのがありますが、前もって予定がわかっている場合、実際の時間よりも早く行動することによって、心に余裕を持つことができます。
朝の出勤時、どうしても「間に合わなかったらどうしよう」という心配や、朝の仕事に対しての焦りが生じて、ストレスが増えてしまいます。
ほぼ毎日のように腹痛を感じているのであれば、いつもの時間の使い方を少し調整してみてもいいかもしれません。
いつもの時間の電車より一本早いのに乗って余裕を持って行くとか、朝は一時間早く起きて、リラックスする時間を設けるなどです。
お薬を飲んで軽減することもできますが、まずはスケジュールにゆとりを持たせて、ストレスを少なくするように心がけましょう。