「聞く」 「伝える」 「話し合う」 三つの柱で実践
最終目的は「問題を起こす前に家庭の中で話し合うこと」
親業Part1 …親業とは何か、子どもたちの現状をお伝えしました。
- “親を一つの職業”ととらえ、“その道のプロになるためトレーニング” であること
- 思春期の子は体の中に嵐が起きている感覚。他人や先輩からの評価・他人の目が気になる
- 子どもたちは見た目以上に疲れている
part2では、具体的な方法を教えて頂いたのでご紹介します。
地獄の沙汰も、ことば次第!?
コミュニケーションを阻む、12の型
命令・脅迫・説教・提案・理屈・非難・同意・侮辱・解釈・激励・尋問・ごまかし
これらの要素がはいると、子どもは耳と心を閉ざしてしまいます。
12個全ての説明はここではしませんが、つい言ってしまいがちな例を出します。
受動的な話の聞き方と、能動的な話の聞き方
こどもの話をじょうずに聞くには
例
①子ども「剣道部の練習、きつくていやだなー」
母: パターン1 「なーに甘えたこと言ってるの。がんばりなさい!」
母: パターン2 「そっかー、剣道の練習、結構大変なんだねー」
…お子さんが話を続けたくなるのは、どちらのお母さんでしょうか?
パターン1は、次の言葉が出にくくなると思いませんか? 「あーそうですか、ハイハイ…フン!」 となりそう。
そして、何か言わなくちゃ、とアドバイスをしていませんか?(命令)
☆ ☆ ☆
「そうなんだ、大変だね」と、言葉そのままをなぞり、受け止めましょう。気持ちを汲むことで、前に進むことができます。
コツは、聞き手は反対しないことです。どんなに穏やかでも「でもね、お母さんは思うにはね…、顧問の先生は…」なんて言ったら、それは説教・尋問につながります。
ただ聞いててほしいの!
お母さんは、I (アイ)メッセージ で気持ちを伝えよう
自分を主語にして話します
わたしメッセージと呼ばれるもので、使う側は慣れるまでに多少時間がかかります。日頃から、自分の事より家族&子ども&家事…を優先にしているお母さんがほとんどです。最初はぎこちないと思いますが、日々挑戦しましょう。とても効果があるようですよ。
<行動→影響→困る>を伝える
例 =子どもが帰宅して荷物を放置。廊下もソファもちらかっている状態=
パターン1 「片づけなさい!」
パターン2 「今からお客さんくるの。だから掃除したいんだけど…ここ散らかされると掃除機かけづらくて困るのよね。だから片づけてくれると助かるんだけど…」
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かたづけて!は、ただの命令です。(筆者、非常に耳が痛い)
あなたがしている「散らかす」という行動が→したいのにできない「掃除」に影響している→だから困っているという事実を伝えます。
困っている事を、理由を添えて伝えるのですね。理由がわかれば案外動いてくれるものです。
そして「たすかるんだけど」というプラス言葉をつけると、子どもは<自分がしたことが人の役に立つんだ>と認識し、自信を持つことができます。
コーチ、まかせて!
まずは共感から
いかがですか?まずは、共感することから始めましょう。ちょっとのコツで、みるみる絆が深まります。
これは子育て以外にも役立つんですよ。 part3=応用編= も、乞うご期待!
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出典: gettyimages gatag.net