東日本大震災を経験した私たちにとって、今や“災害に対する備え”と同じくらい重要になっているのが、“震災時の情報の確保”です。
食料や水も大事なのですが、それよりも「何も持ってこなかったけど携帯だけは持って出る」という人も多いと思います。
そこで、今回は東日本大震災時に活躍したソーシャルネットワークサービス、中でもツイッターの活用法についてご紹介したいと思います。
1、震災を機にツイッターをはじめた
かくいう私も、震災を機にツイッターをはじめました。それまでツイッターやらフェイスブックは面倒なだけだと決めつけていたのです。
しかし、いざ震災が起こると、テレビの情報などあてになりませんし、ラジオではさっきと同じ情報を繰り返し唱えているだけ。誰が生きていて、誰が行方不明なのかわかりません。
友人知人にメールをしても返事がない。これはおそらく、携帯電話の電源が落ちていたからでしょう。
しかし、ツイッターでは、写真と共に要救助の情報が流れ、さらにそれらの重要な情報が見事に拡散していました。
テレビやラジオ、新聞がすべてだった人には信じられないほどのスピードで、必要な情報が拡散していったのでした。
2、掲示板としての役割
ツイッターでは、個々のやり取りも可能ですが、掲示板として活用することができます。みんなにひとつひとつ返信はできないけど、「一応、生きてます」と書いておけば、みんなそれを見て反応することができます。
そして、テレビやラジオでは伝えられない、本当の現地の人の声や、今まさに欲しいもの、不足しているものがリアルタイムで発信できます。
もし、個人同士のメールアドレスしか知らない人であれば、誰にも発信することができず、うっかり見過ごされてしまうでしょう。
災害に遭う人にとっても、また遠くの友人を心配する人にとっても、ツイッターは活用できるツールです。
3、ツイッターは常に更新しなければならない?
しかし、「じゃあ災害時だけツイッターを活用すればいいか」と言ったら、それは疑問です。というのも、ツイッターはツイッターの会員同士でないと閲覧できないからです。
毎日何かしら更新しなければならない…ということではありませんが、日頃からツイッターをよく理解して、いざという時に活用できる体制を作っておく、というのも大切です。
遠くに住む友人知人など、なかなか連絡が取れない人とも、ツイッターで近況報告しあえる環境にしておくと、いざというときに活躍してくれるでしょう。