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【SNS疲れに効く】人間関係をネットに持ち込まない!孤独のすすめ

以前、知人が「フェイスブックのアカウントを作るように会社から言われて、みんながそこにプライベートな投稿をしなくてはいけなくて、飲み会の誘いも断りにくい。私はプライベートまで監視されてる」と悩んでいました。

これでは家に帰ってからも仕事をしているようで、気が抜けません。もちろん、このような誘いは断ってしかるべきだとは思いますが、職場の雰囲気を壊すまいとして頑張っている人もいます。

でも、それって本来のSNSの利用の仕方ではないですよね。今回は、人間関係とSNSのつながりから、孤独になるメリットについてご紹介します。

【ひとりぼっちの時間】

名越康文先生の本で『SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』という本があります。精神科医の名越先生が、5000人をカウンセリングして出した結論が書かれています。

思うんですが、人間関係って同じ場所で長期間続けていこうと思うからこじれるんですよね。旅をして、場所を転々としながら歩いていると、こじれないんです。帰ってきたときには、良い思い出だけ残ってる。

家族や友人、職場の人間関係もそうです。ただ、そもそも人ってハローグッバイが基本なので、「仲良くし続ける」って「べったり過ごす」のとは違うんです。生活していくには孤独な時間も必要。

ひとりぼっちの時間を過ごすことが大事、ということがこの本に書かれていますから、興味のある人は是非ご一読を。

【プライベートは死守する!】

私も子育てで、子供が小さい頃は自分の自由な時間ってのがなくて気が狂いそうになったこともありました。ああいうときって、「トイレで10分だけでもいい!とにかくひとりにしてくれ!」って思うんですよね。

「ネットに逃げる」って言葉もありますが、実はネットしてる時間ってひとりの時間を過ごせていないのかもしれません。少なからず、誰かの言葉や、何かの画像に影響を受けてしまう。SNSをしている時間も、ある種「誰かと一緒に過ごす時間」なので、これではプライベートは死守出来ていません。

心がモヤモヤしたり、うまくいかなくてイライラしたり、というときにSNSについ呟いてしまいますが、そうではなく、誰にも明かさずそっと胸にしまって、目を閉じて音楽を聞く。ノートに今の気持ちを書きおこしてみる。

その方が、自分の気持ちを守ることに繋がりますし、プライベートな時間を過ごしていることになります。SNSから離れた分、精神的にも回復していきます。

SNSとの正しい付き合い方】

SNSをしていると、いつのまにか新しいコミュニティに属していたりして、結局群れから脱出することができないままになってしまいます。適度な距離感もわからなくなってしまいます。

利用していたつもりが、いつのまにか振り回されている。そう感じたら、SNSから離れる時なのかもしれません。もし人間関係に疲れたら。ひとりにしてほしくなったら。そのときは、SNSからも同時に離れてみてください。

心の傷を癒すのは、誰かの魔法の言葉ではなく、時間です。モヤモヤを解決したくてSNSに浸かっても、解決することはありません。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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