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仙台女子におすすめ!今見たい恋愛映画【洋画】ベスト7(7)最終回

しっとり密かに、ひとり時間を楽しみたい!そんなとき、みたいのが恋愛映画ですよね。おうちでゆっくり、好きなお菓子を食べながら、あたたかいお茶でも飲みながら、まったり過ごしませんか?

ということで、今回は最終回。これまで独断と偏見で恋愛映画【洋画】をおすすめしてきましたが、最後はこちら!話題作であり、傑作であり、心に残る作品です。

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【アンジェリカの微笑み】(2010年)

TSUTAYAのレンタルランキングでも上位に入っている、こちらの映画『アンジェリカの微笑み』。タイトルだけ見ると、アンジェリカって美女とイケメンが恋する話かな?と思います。

だいたいあってるんですが、ひとつ違うのは「アンジェリカはもう死んでいる」という点です。監督は、マノエラ・ド・オリヴェイラ。2015年に106歳で亡くなるまで映画を撮り続けた監督です。

主人公の写真家は、亡くなった娘の写真を撮って欲しい、という依頼を受けます。そして、美しい女性、アンジェリカの遺体の写真を撮りますが、そんな彼女に対して恋をしてしまいます。

ここから見えるのは、死んだ美女に恋してしまった男の「滑稽さ」。そう、恋ってのはいつも滑稽で、死んでいる者と生きている者の境界はあってないようなもの。

悲劇…と思いきや、実はユーモアに溢れている。100歳を過ぎてなおメガホンを取り続けた監督の「死生観」がこの映画には現れているのではないでしょうか。

YouTubeの予告編はこちら→(https://www.youtube.com/watch?v=LHaxiXLpK-o

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〇こんな人におすすめ!

この映画は「何もかも面倒になった」と思っている人におすすめです。若い人たちがキャッキャッと騒ぐ恋愛映画もいいのですが、恋愛をしていると、相手の中に自分を見ることがあります。そして、相手を通じて新しい人脈ができるなど、出会いも増えます。

ということは、シンプルに愛を紡ぎたいのと同時進行で、面倒なことに自分からズブズブ入り込んでいっている…ということなのかなあ、とも思います。また、相手を好きになる、ということは同時に、自分のことも好きにならなければならない。

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つまり、中心に行きたくて手をのばしているはずなのに、いつのまにか目標を見失っている…ということも、日常茶飯事なんだろうと思うのです。

アンジェリカという亡くなった人に対して恋に落ちてしまう…これはタブーのようですが、「恋をする」という本質からは反れてはいません。でも、それは一方通行でしかないループ…目標を見失っている状態、と言えるのかもしれません。

静かでメランコリックな幻想の世界に浸って、面倒事に悩ませる頭を少しクールダウンさせるにはぴったりの映画だと思います。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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