何度言ってもやめてくれない?変な癖を持っている人、いますよね。人前で鼻をほじる?おならをする?紙を数えるとき、指をなめる?生理的に無理!という人も。
このような“変な癖”、指摘するだけではやめてくれないかも?その人の癖になってしまっている部分は、矯正が難しいのです。では、そんなあの人に、「ダメな部分」を直してもらうには、どうしたらいいのでしょうか。
〇その癖、変だよ!わかっていても…
癖というのは、習慣になってしまっているもの、反射的に行動してしまうものですが、多くの癖は本人が自覚していても、意識しないとやめられないものです。
鼻をほじっている子供も、本人が意識するまでは人前でうっかりしてしまいますが、思春期に入り、他人の目を気にするようになってはじめて「矯正しよう!」と思い立ちます。
このように、本人が自覚し、強く「やめよう!」と意識しなければ、なかなかやめられないものでもあります。ということは、本人が「嫌だな」と思わなければ、死ぬまでし続けてしまう、という厄介なものでもあります。
〇本当に矯正の必要がある?
たとえば公衆の面前でおならをしてしまうとか、鼻をほじる、と言った癖は、一緒に歩く人としてはやめてほしい癖です。ただ、特別に人に迷惑をかける癖か…と言えば、そうでもありません。
手癖が悪い人のように、なんでも盗んでしまうような窃盗癖がある人は矯正した方が良いでしょうが、「鼻をほじる」こと自体に、本人が「悪いことではない」と思っているうちは、矯正のしようがありません。
周囲の人が、その人に「やめてほしい」と訴えるためには、「なぜ矯正する必要があるか」という根拠を明確にし、説得出来るだけの理由がなければいけません。
〇人を不快にする・人に不快させられる
どんな癖を持っている人でも、それがごくプライベートな空間で行われている場合は、誰にも迷惑をかけません。トイレの個室内でなら、いくらでも鼻をほじるといいでしょう。
なぜやめてほしいのか。それは、「その癖によって不特定多数の人に不快を与える可能性がある」ということです。人前で鼻をほじってしまう人も、「これは生理的に無理」という行為があると思いますが、言ってみればこれはお互い様なのです。
それは家族間であれ、友人間であれ、自分以外の人間がいる場所で行うことによって、不利益が生じる行為である以上は、社会のルールに反する…ということです。
「人のは見たくないけど、自分のだけは許される」そんな自分勝手なことは許されないはずです。スパッとやめられる人はいないと思いますが、このように癖をやめてくれない人には、理詰めで根拠を提示して説明していくと納得してくれるかもしれません。
つづく