命令されたわけではないけど、あの人の思惑によって動かされている気がする…ということはありませんか?もちろん、それが自分にプラスになるようなことならいいですが、ときには誰かの都合のいいように操られている…かも?
今回は最終回ということで、“人を操る人”についてご紹介します。上手に転がされているうちはいいですが、みんなの犠牲になる日もそう遠くないかもしれません。
【操られてしまった人は…】
やってもない失敗をなすりつけられてバイトをクビになった。Aさんが実際に体験したことです。その職場はみんな仲がよく、一見するとうまくいっているように見えたそうです。
店長は唯一の正社員、あとはみんなバイトでした。あるとき、レジのおつりが合わないことが続き、犯人探しになりましたが、犯人は結局特定できませんでした。
しかし、数日前からやけに店長にバックヤードの仕事をさせられていたAさんは、みんなに疑われました。しかし、それは店長の指示でしたし、もちろんAさんはレジ金泥棒に関与していません。
「今思えば、店長にレジ金泥棒の犯人に仕立て上げられたんだと思う」上への報告用に、レジ金泥棒をはっきりさせたかった店長は、わざとAさんにバックヤードの仕事を指示し、疑われるように仕立て上げたのです。
その件で、Aさんは“疑わしい人物”として報告され、即刻クビに。さらに、最後の給料は不足していたレジ金分を引かれた状態で振り込まれたそうです。
【操る人の特徴は?】
上記のように、意図的に操る人によって、行動を操作されてやってもない罪を擦り付けられる、という被害は多く報告されています。では、この店長のように“操る人”はどんな特徴があるのでしょうか。
まず、このタイプの人は「空気を読むこと」を最重要視します。さらに他人に空気を読むことを強要し、空気の読めない人は排除しようとします。
また、はっきり意見を述べる人や、頭のキレる人を嫌い、嫌うと同時に擦り寄るか、排除できそうなら排除しようとします。そして、このような空気を読む関係上、自分の立場を確保するためには、手段を選びません。
他人は“利用するもの”と考えていて、「あなたのためだよ」と言いながらも、突き詰めると私利私欲のためにしか行動していません。親切やプレゼントの類も、すべて自分の立場を守るためです。
また、“他人から蔑ろにされること”を極端に嫌います。自分は他人を大事にしませんが、他人からは大事にされたいので、飲み会など自分だけ声がかからないことがあると、憤怒することもあるでしょう。
【ここからモラルハラスメントに繋がる】
操る人は、そのまま“モラルハラスメント”に関係します。職場、家庭、友人関係でもそうですが、自分以外の人間の行動を操作しようなどと、おこがましい行為です。
ですが、自分を守るため、自分の欲求を満たすために、他人を上手に使役し、威圧し、コントロールする人は少なからず存在します。
この人が良い人か、悪い人か。簡単に判断することはできませんし、わかったとしても関係を断つことは難しいでしょう。しかし、「あ、この人もしかして…」と思ったのなら、普段から注意して、標的にされないように警戒しておきましょう。