話題性のある数々のアニソンを歌うZAQ。
仙台で初ライブを行う彼女にNEWアルバムの話をはじめ、仙台の話までZAQの奥深くまで迫った。
――7月13日にリリースされたアルバム名でもあり、リード曲でもある「NO RULE MY RULE」というタイトルには、どのような思いが込められているんでしょう。
決してルールに縛られずに音楽を楽しむという、私の音楽方針にすごくのっとったテーマだなと思ってつけました。私は常に、マイノリティーが排他的な状況になるのではなく、それすらも素晴らしいと言える曲を作っていきたいと思っているんです。多彩性やニュアンスがある曲と歌詞って素晴らしいんだよってことを、伝えていきたいんですね。あまり最近のシングル曲では明るくて元気な曲を書いていなかったので、ライブでも王道に盛り上がれる曲調で、尖った歌詞の歌を作りました。
――ZAQさんの楽曲は、展開や曲調が変化していくことが特徴だと思うんですが、今回のアルバムの中で、この曲すごく遊んだなあと思う曲はどちらでしょう。
シングルカットのものは、展開が多いですね。11枚目のシングル「割レル慟哭」は、アニメ「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」の主題歌になってるんですが、監督に「ZAQさんらしい、展開の多い曲を作ってください」と言われたので、1番と2番でまったく構成が違ったり、洋楽っぽい感じも入れたりして作りました。アニメのタイアップは、90秒と決まっているので、その中でいかに、遊ぶかなんです。Aメロ・Bメロ・サビって流れだけではない何かの要素を入れるってことは、いつも気をつけていることです。
――アルバム曲を作成するにあたって、意識した部分はありますか?
イントロを長くしたり、アニソンではできないことに挑戦しました。シングル曲は色が濃いものばかりなので、どんどん薄めていく作業に気をつけましたね。あまり展開を多くしすぎないとか、アニソンぽくしないとか。
――恋する女の子の曲を作るのが苦手だとお聞きしましたが、いつもはどのように作っているんでしょう。
これはZAQというキャラクターのキャラクターソングなんだと思って歌を書きます。だから、出来上がりを聴くと、「こんなこと普段言わないんだけどな(笑)」って思うこともあります。自分のドロドロしたものからひねり出すというよりかは、キャラクターとして新しく創り出すようにしていますね。
「恋は咲くのか」という曲は、ディレクターと、「大好きという言葉を使わずに思いを伝えるのが作詞家なんです」、「いや、お客さんはそう歌うZAQも見たいはずだよ」という話し合いを何度もしました。最終的には、歌いましたね。自分で書いているので、説得力や意味を持たせたいっていうのがあるので、この曲に関しては、白目むいて帰ってきましたね(笑)。
――アニメの主題歌を1期、2期と連続で担当する際、ファンの期待にどう向き合っているんでしょうか?
根深い問題です…。1期での期待は裏切りたくはないけど、同じものも作りたくないという。悩みすぎてしまってアニメ「中二病でも恋がしたい」の2期の曲は考えすぎて作ってしまいましたね。
――ウィッグを被られてることが多いですが、どんなこだわりがあるんでしょう。
曲によって、キャラクターも見た目も変わる人でいたい、変幻自在の顔が覚えられない人を目指していたいんですよ。
――仙台には、イベントやライブなどで何度か訪れていると思いますが、仙台の印象はどうでしょう?
仙台には、みちのくアニソンフェスやランティス祭りで、呼んでいただいています。とにかくご飯が美味い!あとずんだアイス!実はライブ会場以外の場所はまだ行ったことないんです。きつね村に行きたい…(笑)。
――9月にはファン待望の仙台でのツアーがありますが、初めての仙台の単独ライブ、どんなものにしたいですか?
仙台ならではのことを考えています。初めて見る方もいっぱいいると思うので、自己紹介的なライブになる可能性もありつつ、それでもぶちかますと思います!やっぱり来てくれてるみんなにZAQってどんな人なんだろうって、根強く印象に残るようなライブにしたいですね。
――最後、東北のZAQファン、Meの読者に一言お願いします!
このインタビューをきっかけにZAQって何者なんだろう、CD買ってみようかなあと思ってくれたらいいなあと思います。どうしよう、恥ずかしくなってきた(笑)。ツアーもあるので、ぜひ遊びに来てください!