最近入ってきた新人の物覚えが悪い、何度も同じ失敗をする。このような人と一緒に仕事をするのは、とても大変ですよね。かと言って「変えてくれ」とも言えませんし、仕事が増えて対処に追われるのは本人ではなく、自分。
そんなこんなでイライラが募っている人も多いと思いますが、このような「一度で記憶できない人や、何度も同じ失敗を繰り返す人」とは、どのように接していくといいのでしょうか。
【なぜ“できない”のか?】
その人は、なぜ“できない”のでしょうか。理由はたくさん考えられますが、中でも“何らかの疾病を抱えている”という可能性は濃厚です。
この“何らかの疾病”とは、発達障害や高機能自閉症などの、本人も自覚がない障害を指します。たとえば、発達障害を抱えている人の場合、じっと座っていられない、一度に多くの作業を同時進行することができない、集中すると周囲が見えなくなる、空気が読めない、などの様々な特徴があります。
これらの「できないこと」を無理やりやらせようとしても、できない仕組みになっているので、覚えられない、やっても失敗する、というのは当たり前のことです。また、本人も障害について自覚がない場合は「なぜできないのか」を自分でもよくわからず混乱しています。
【アプローチの仕方を変えてみる】
もし「ゆっくりならできる」とか「教える人が変わるとできるようになる」ということであれば、その人は“緊張するとできない”という状態にある可能性もあります。
この場合は、できる限り周囲の環境をその人に合わせてあげるようにしましょう。例えば、叱責して「どうしてできないんだ!」と怒るとできなくなるけれど、「もう一回やってみましょうか」と優しく話しかけるとできるようになる、ということがあります。
今のアプローチの仕方に問題がある場合、アプローチを変更することで劇的に変化するので、「この人はできない人、失敗する人」とレッテルを貼る前に、接し方について考えてみましょう。
【どうしても無理なら上に相談を】
このような、仕事を覚えられない、失敗を繰り返す、という人への接し方の正解を知る人は少ないです。専門家でも難しいでしょう。さらに、一緒に仕事をする、となるとまた難しいものです。
もし、「どうしても一緒に仕事をしていて、問題がある」という場合は、上司に相談するなどしましょう。その場で対応できないことに関しては、配属に問題がある可能性があります。ひとりで解決しようとせず、周囲の人と連携して、対処するようにしましょう。