冬が近づき、どんどん気温が下がり、日照時間が短くなってくると、「仕事に集中できない」「ぼーっとしているはずなのに、嫌なことばかり考えてしまう」「昔の嫌な出来事を思い出して急に不安になる」という女性が増えます。
一時的な情緒不安定なら誰でもありますが、中には“冬季うつ”の症状が出ている女性もいます。冬季うつとは、冬の期間にうつ症状が出る疾患で、症状はうつ病とあまり変わりません。
原因は、冬になると日照時間が不足するせいらしいのですが、とくに「気分が落ち込んでどうしようもない」「嫌な気分が続いて辛い」という人が多いのです。今回は、そんな「気分の落ち込み」という症状についてご紹介します。
【心?いいえ、脳の話】
よく「精神疾患」というと「心の病気」とか言いますが、心って体のどこにあるんでしょうね。こういう曖昧な表現をするのは大嫌いなので、はっきり言って、精神疾患というのは「脳の問題」だと言ったほうが正しいと思います。
端的に言うと、冬季うつに関して言えば原因が特定されていて「日照不足によるセロトニン不足」。脳内物質のセロトニンが足りないことで起こる疾患です。
これって「気合、根性」でどうにかなる問題ではなく、いくら健康な人でもかかる病気ですから、気分の落ち込みが激しいからと言って「自分はダメな人間だ」「くよくよ考えすぎて何もできないなんて馬鹿だ」などと考えないでください。これは全部「脳のせい」です。
【まずは病院、そして…】
脳の中を開けて、セロトニンを足してあげる…なーんてことはできませんから、やはりここは風邪をひいたら内科に行くように、しっかり専門医に相談することが大事です。
仙台 病院なび 冬季うつ(https://byoinnavi.jp/miyagi/sendaishi/q10)
軽いから、と思って放置していると毎年繰り返して辛い思いをする可能性もあるので、冬の時期だけでもお医者さんやお薬に頼ることを自分に許してあげてください。
そして、冬季うつの原因が「日照不足」だとわかっているので、自分から太陽光を浴びに行くことも大事になります。この時期は、ちょっと「太陽光ハンター」になったつもりで、積極的に外出したり、ちょっと日が出たら日向ぼっこするなど、できるだけ太陽光を浴びるように心がけましょう。