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本当に「運命の人」はいるの?自分の運命の相手を探すための方法(第3回)

第一回は「運命の人に出会った経験のある人」、第二回は「運命の人に出会うとどうなるか」についてお話しました。今回は、「どうやって運命を見つけるか」についてお話したいと思います。

運命という言葉の意味を調べると「人間の意志に関わらず、身に巡ってくる吉凶禍福」とあります。人間の人生に地図のようなものがあったとしたら、それを運命と言うのかもしれません。

それは努力で変更することも可能です。また、災害や病気なども、技術や医療の発達で結果を変えることも可能です。しかし、それらを変更したところで、運命が大きく変わるわけではありません。

運命には行き止まりがなく、行く先々には必ず、さらに進む道が用意されています。そして、たどってきた過去の道を振り返って見て、やっと「ああ、これが運命だったんだな」と思うことができます。

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1、すでに運命は目の前にある

「使命を持って生まれた人はしんどい」という話を耳にしたことがあります。たとえば、その人が将来、ノーベル賞を取る運命にあったとして、そのためには人よりも何倍も勉強しなければならないでしょう。

本人にはそのつもりはなくても、きっと“わけのわからない使命感に駆られて”、“なぜだかわからないけど夢中になって”研究してしまうのかもしれません。

きっと他人が遊んでいる時間や、休んでいる時間さえも、本人の意志とは別に「やらなければならないこと」が用意されています。そのため、本人はとても“しんどい”のです。

時々、仕事をしていて、「世の中は休日なのになぜ自分だけ休めないんだ」とか。もしくは「休日だけど、お金がないから遊びに行けない」ということもあるかと思います。

それも、上記のノーベル賞受賞者の運命のように「そうであらなければならない何かの理由」があるとしたら、大変おもしろいことかもしれません。

自分のしたいことができない、行きたい方向に行けない。これこそが見えない運命の壁であって、透けて向こうが見えているけれども、壁は存在している。

運命の人に出会う、ということは、この見えない壁との衝突とも深く関わっていると考えられます。

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2、運命に逆らう・従う

好きだと言ってくれた男性がいました。自分もその人が好きではありましたが、あえて交際をお断りしたことがあります。

これは好奇心だったのかもしれませんし、単にその時、誰とも男女関係になりたくなかった、ということだったのかもしれません。

なんにせよ、人から言わせれば「折角のチャンスを!もったいない!」ということでした。確かに彼はイケメンでしたし、背も高かったし高学歴でした。

ただ、これは一見「運命に逆らう選択」のように見えますが、運命に従った結果だったのかもしれません。どちらにせよ、彼と交際しなかったおかげで、別の人とめぐり合うことができました。

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婚活をするときも、「この人が運命の人かなあ」と思うことがあると思います。そのとき、やはり基準になるのは、「事情が許すかどうか」と「自分の今の気分」なんだと思います。

良い人なのにデートの約束をしても、いつも別の用事が入ってしまって会えない。これは運命の人ではない!ということかもしれません。

また、すごく条件がよくてかっこいいし、自分を気に入ってくれているけど、なんとなく乗り気になれない。これも、運命じゃない、ということかもしれません。

運命はあっても目には見えません。すると、逆らうも従うも、結局のところ“自分の心にナビ”があって、それを頼りに進んでいくしかないのです。

第三回←→第四回に続く。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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