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この夏借りて深夜に観たいおすすめのジャパニーズホラー映画傑作選(1)

夏ですね!この季節になると「怖いのが観たい!」と勇んでレンタルショップに行く福永です。こんにちわ。誰になんと言われようと、ホラー好きはやめられません。

「怖いけど観たい!観るとやっぱ怖くて後悔する!」という女性ホラーファンの方もたくさんいると思います。

今回から4回に分けて、おすすめのジャパニーズホラー映画をご紹介。観たことがないものも、また、もう一度観たいものもあるかもしれませんが、是非最後までお付き合いください。

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『仄暗い水の底から』

まずは大定番から。『リング』の原作者、鈴木光司さん原作のジャパニーズホラー『仄暗い水の底から』。

『リング』で鈴木光司さんとタッグを組んだ、中田秀夫さんが監督を務めています。中田さんと言えば、今やジャパニーズホラー映画界の代表の一人。

また、脚本はホラー番組などで「おわかりいただけただろうか」のナレーションでお馴染みの、中村義洋さんが担当されていらっしゃいます。とても豪華な顔ぶれ。

あらすじは、離婚調停中で娘の親権を夫と争う女性、淑美が、娘の郁子を連れて引っ越してきたマンションで、数々の恐ろしい体験をする、というもの。

何が怖いのか、と言えば、女性にはよくわかると思うのですが「幼い娘が幽霊に狙われる」というのが、とても困る!

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自分がひとりだったら、何か対処のしようもありますが、幼い娘を連れているというのは、それだけでとても弱点です。

しかも、夫と親権争いをしているので「娘をとられたくない!」という気持ちは人一倍強いわけです。いろんな面から追い詰められる主人公。

恐怖って様々あると思います。たとえば、交通事故だって恐怖ですし、犯罪に巻き込まれるのも恐怖。上司に怒られるのが恐怖、って人もいます。

『仄暗い水の底から』に描かれているのは、単純に“お化けって怖いよね”だけでなく、“自分の大切な人を守るすべがない現実的な恐怖”ではないかな、と思います。

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こんな人におすすめ

この映画をおすすめしたいのは、“日常がつまらないくなった人”です。というのも、この映画、ごく普通のマンションで生活していて「なんか変だな」と思うところからスタートしています。

普通に生活していて、なかなか心霊体験することはあまりないのですが、ちょっとした隙間、ふと目に入った影、誰かがいるような気配。

そういう、なんでもない日常に加えるスパイスとしての恐怖を楽しむと、つまらない日常がおもしろい日常に変わるのではないかな、と思います。是非、ご覧下さい!

(2)へつづく。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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