夏なので自分の体臭が気になる!という人も多いと思いますが、実際この時期から「あなたって〇〇の匂いするね」と指摘されることも増えるのではないかと思います。
確かに、ニオイ対策は万全にしていますが、どうしても夕方頃になると「本当のニオイ」が表に出てきてしまうのが困ったもの。
しかし、実はその「自分の体から出ている本当のニオイ」は、無視できない…ということをご存知ですか?
さらに、自分ではよくわからない、気がつかないニオイを、ほかの人が気がついてくれて、病気が発覚した!みたいなこともあるようです。
では、香水などで誤魔化さない、真実の自分のニオイで健康チェック!ということで、どんなニオイがしたら注意しなければならないのでしょうか。
1、甘いニオイにご用心
「なんか、バナナみたいなニオイがする!」とか、「ココナッツみたいな甘いニオイがする!」と言われたことはありませんか?
甘い匂い…と聞くと、なんだか良いイメージですが、実は全くの逆!これは危険信号です。糖尿病の疑いがあるかも。
すい臓から出るインスリンが減ると、体内の脂肪が脂肪酸に変わり、さらに脂肪酸が“ケトン体”に変化します。このケトン体が、甘いニオイの正体なのです。
ケトン体は、糖尿病のほかにも、無理なダイエットをしているときなど、栄養分が足りないときに出るものです。体が飢餓を訴えている状態なので“飢餓臭”とも言うそうです。
バランスのとれた食事をして体重を落としていかないと、健康的なダイエットはできませんから、甘い匂いがしたら体が危機にさらされているので生活改善が必要です。
また「いや食事はしっかりとってるよ」という人は、糖尿病などが怖いので早めに医療機関を受診してみましょう。
2、便秘から来る体臭
便秘がひどくなると、口臭や体臭になって外に現れてしまう場合があるのをご存知ですか? いわば、「おなら」を体全体にまとっているような状態。
自分では気がつかなくても、他人にはよくわかる…ということも。これを単にほかの匂いで誤魔化しても、トイレに置いた芳香剤くらいの役割しかしません。
やはり、根本的に便秘にならない体質に変えていく必要があります。人によって便秘の原因は様々ですが、慢性的な便秘になっている人は、それだけ体にも負担がかかっています。
ひとりで悩んでいないで、仙台市内の便秘外来(https://byoinnavi.jp/miyagi/sendaishi/h03)を受診してみるのも、ひとつの方法かな、と思います。
匂いは、今の体の状態を表すバロメーターなので、「香水でごまかす」のではなく、ちょっとした変化にも注意していきたいものです。
(中編)へつづく。