先日、熟年離婚した知人夫婦がいて、元妻である女性が「私は男を見る目がなかった」と言っていたことが印象的でした。
「普通に結婚して子供も生まれて、家も建てた。そこまでは良かった。でも、50代でまさかの退職。しかも相談なし。転職もうまくいかずに日雇い労働。しまいにはパート勤務の私の年収より低くなった」とのこと。
確かに、出世もできない、転職もうまくいかない、かと言って独立もできない、となれば、落ちぶれる一方かもしれません。
現代は、かつての年功序列制度がなくなっている企業も多く、「長く勤めていることがいいこと」ではなくなってきました。
では、今後もし結婚して長く一緒に生活することを考えて、相手の将来性を見抜くためにはどのような点をチェックしたらいいのでしょうか。
1、大卒は当てにならない
まず、一つ目に気になるのは相手の“学歴”です。「大学は出ていた方がいい」と言いますが、本当にそうでしょうか。
昔は、大卒というのはひとつのブランドで、「大学に入れる・卒業する学力がある」「大学に通うお金がある」という条件が揃わない限り行くことができない学校でした。
そのため「大学さえ出ておけば、とりあえず就職できる」みたいな時代もありましたが、現代はそんな甘い世界ではありません。
「就職できないからとりあえずワンクッションで大学行っとこう」みたいな人が増えていますし、私大であれば頭が悪くても入学できます。大卒であることが学力の証明にはならないのです。
2、学歴よりもハングリー精神
逆に、高卒でも成り上がる人が結構います。早いうちから自分のやりたいこと、自分の得意なことを見つけ、ハングリー精神で上り詰めていく人です。
これは言わばギャンブルで、「頑張ったから絶対実る」ということでもありませんが、たとえば大工になった人は、腕次第では年収1千万も夢ではないと聞きます。
実力の競争社会、ということは、そこに学歴や経歴は一切関係なく、常に下克上で“タフな精神を持つ者が生き残る”と言えるかもしれません。
3、安定かギャンブルか
「私はギャンブルは嫌いだから、確実な道を選ぶわ」という人がいます。確かに、0か100かという道を常に進むことはとても怖いです。
ただ、今の世の中、ちょっとでも油断していれば誰もが足元をすくわれてしまう状況のため、“絶対安全で確実な安定の道”というのは存在しません。
安定しそうな男と結婚して、もし相手が人生の半ばで転んだ時に「あなたと一緒なら安定すると思って結婚したのに裏切ったわね!」というのは、勘違い甚だしいです。
どちらにしても、人生はギャンブルで、安全な道というのは存在しません。学歴よりも、「常に上を目指しているか」「勝ちたいと思って生きているか」を重要視しましょう。
(2)へつづく。