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悩みを抱えた友人を励ましたい…ネガティブ思考を切り替える魔法の言葉(7)最終回

簡単に解決できないことだからこそ悩む。世の中には、難しい課題に直面して頭を抱えている人がいます。

ネガティブ思考にはまってしまうと、なかなか抜け出すことができません。もしそんなネガティブ思考に陥ったのが、家族や友人だったら?

前回まで、「悩みの共有」「話を聞き出すこと」「話を聞く姿勢」「悩みを抱える人の思考」「寄り添う人の姿勢」「相談を受ける際の注意点」についてご紹介してきました。

今回は最終回ということで、ネガティブ思考に陥ってしまった人にかけたい魔法の言葉についてご紹介したいと思います。

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1、根気強く

魔法の言葉…と聞くと、まるで「たった一言で世界が変わる」みたいなイメージかもしれませんが、実際はとても地味な作業です。

悩んで落ち込む家族や友人に元気を出してもらいたい。今すぐは無理でも、徐々に回復していってほしい。

そういうときは、「焦らせない」ということが大事です。「ほら!急がないと電車来ちゃうよ!」ではなく、「電車なら何本だって来るんだから、今すぐじゃなくても大丈夫だよ」というような感じです。

なので「あなたのことが大切だよ」「元気になるのを気長に待つよ」「いつでも声かけてくれるのを待ってるよ」という、思いやりのある言葉を、根気強く語りかけていくことです。

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2、必要とされている

また、悩みを抱えている人は「人に迷惑をかけるのでは」とネガティブ思考がループしていることがあります。

このようなときは、あえて“何かを依頼する”というのも、ひとつの方法です。「お茶に付き合って欲しい」「話を聞いて欲しい」「一緒に買い物に行って欲しい」など、依頼します。

そして、達成された後に「手伝ってくれてありがとう!やっぱりあなたじゃなきゃダメだ!あなたが必要だ!」という言葉で、感謝を伝えます。

不安になっている人は、「このままいなくなりたい」「人に必要とされていない」と勘違いすることがあります。あえて、ちょっとした依頼をして「あなたがいてくれて良かった!」という状況を作ることで、存在価値を高めてあげましょう。

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3、耳を傾けて

なぜネガティブになるのか、と考えたときに、原因は様々あります。元々ネガティブな人もいますし、ネガティブな思考を植えつけられた人、また自分の元のパターンを狂わされた人などもいます。

ネガティブ思考である、ということはマイナスであると捉えられがちですが、それ自体が悪いものだということはありません。

ただ、美味しいものを「美味しい!」と感じられる、おもしろいものを見て笑える、という通常の精神状態が歪んでしまう、ということが心の不健康です。

辛いことがあった、悩みがある、不安がある、という誰でも起こりうる状況の中で、やはり力になってあげられるのは、家族や友人ではないかと思います。

かける言葉が見つからない場合は、とにかく寄り添って、「耳を傾ける」ということから始めてみましょう。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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