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悩みを抱えた友人を励ましたい…ネガティブ思考を切り替える魔法の言葉(1)

誰しも経験のあることかもしれませんが、仲の良い友人が何かで悩んでいて、それを元気づけようと試みるのですが、うまくいかない。

もしくは、いいことを言おうとしても言葉が見つからない。逆に傷つけてしまう。大事な人だからこそ元気になってほしい!と思いますが、空回りします。

最近はうつ病に対する理解も広まってきて、すでに頑張っている人に対して「頑張って!」とか「元気出して!」と言ってはいけない、ということを知っている人も増えました。

そこで、身近な友人や家族、職場の仲間が落ち込んでいる時、元気がない時に、どんな言葉をかけるのがいいのか。どんな姿勢で対応したらいいのかを考えてみましょう。

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1、悩みを共有する

大事な友人が何かで真剣に悩み、落ち込んでいるとき、現実的に手助けしてあげられること、というのは、少ないかもしれません。

家族間の問題や、職場での問題など、トラブルは自分で解決するか、もしくは時間の経過を待つしかない、という場合がほとんどです。

悩みすぎて、眠れない、食事もろくにとっていない、ということもあるかもしれません。そんな人に対して、「まあ、そう落ち込むなよ!気楽に行こうぜ!」などと、軽い口では言えません。

もしか、その悩みが重大であって、抱え込み、精神的に病んでしまう結末を迎える可能性を考えると、何よりもまず“悩みを共有すること”が大事です。

これは、相手が誰であれ、どんな悩みであれ、共通する入口であって、この作業を怠ると逆に悩んでいる人を蔑ろにしてしまうことになります。

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2、状況を把握する

悩んでいる人は冷静でしょうか。いろんな解決法を模索しているかもしれませんし、様々な悪い結末を想像しているかもしれません。

もしくは、無数の可能性に圧倒され、緊張を強いられているかもしれません。そして、まるで自分ひとりが不安の中に落とされてしまったかのような錯覚に陥っているかもしれません。

ある問題があって、それを解決するためには、感情的になったひとりの人間の思考だけでは、解決が難しい場合がいくつもあります。

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「三人寄れば文殊の知恵」と言いますが、一人より二人、二人より三人の方が、良いアイデアは浮かびますし、より客観的な思考で有効な知恵が浮かぶかもしれません。

“悩みを共有する”という精神面での共有と、“問題の状況を把握する”という現実面での共有によって、「なぜその人は悩むのか」をより具体的に理解し、サポートします。

また、それによって解決に至らない場合でも、悩みを抱えた人に「ひとりじゃないんだよ」と、実感させることができるでしょう。

(2)へつづく。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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