社会人になれば、もっと出会いの幅が広がるだろう!と、学生時代はそう信じてきました。確かに、社会という名の大海に出ると、不特定多数の人との出会いはあります。
しかしそれは、言ってみれば仕事の繋がりであったり、出会いたくない人との出会いも含まれていて、それらが恋愛や結婚に直接結びつかない、ということも社会人になって知ったことのひとつです。
仕事に私情を挟むな。社会人としての責任を。また、企業の名前を背負って…。これらを、真面目になぞろうと思えば、社会人としては立派になっても、女性としては取り残されるような気がしてなりません。
今回から6回に分けて、“出会いがない社会人女性”について詳しく掘り下げ、どうすれば出会いのないループから抜け出すことができるかを考えてみたいと思います。
1、出会いは「ある」のか「ない」のか
社会人同士でも、意見が分かれるのが、この「出会いはある・ない」に関してです。いわゆるリア充の人たちに言わせれば、「出会いがない、なんて言ってる人はそもそも出会いの場に足を運んでいない」とのこと。
出会いを見つけることのできる人は、どんな場所でもすぐ男女関係になれる(言い方は悪いですが)そうです。
しかし、出会いを見つけることができない人にとって、たとえどんな場所であったとしても、そこは出会いの場所にはなりません。合コンも、街コンも。
ブライダル総研(http://bridal-souken.net/research_news/2012/09/120926.html)の調べによると、未婚者の約過半数が「出会いがない」と感じているそうです。
男女ともに、そこに異性がいるにも関わらず“出会いを見つけることができない”…言い換えると、見知らぬ人と話をすることができない、また、異性と友人になることすらできない。
どうやら、ヒントはここにあるようです。
2、子供が公園で遊ばなくなった!
全く関係ない話題のように思いますか?実際、うちの息子も、危なくてひとりで公園に行かせるようなことはありません。そのため、自宅でゲームをすることの方が多いです。
恋愛と関係ないわけではありません。子供が公園で遊ばなくなった背景には、不審者情報や、自己防衛、自己責任、という“守りの姿勢”が見て取れます。
これは、今の日本の世の中がそうなっている、ということです。全体的に「リスクを回避すること」を選択するのが重要、という考え方になっています。
不審者、と聞いて、なんとなく男性の変質者を思い浮かべるのですが、それって言ってみれば、これから出会う不特定多数の男性の中にもいる可能性がある!ということでもあります。
家庭内暴力やらモラハラやら、浮気する夫、借金する彼、など良くない情報が耳に入るたび、それらは「見知らぬ男性がそういうことをするかもしれない!」というリスクとなって目の前に立ちはだかります。
「恋愛や結婚でリスクを負いたくない」。これは現代の男女がそれぞれ求めるところの“理想”ですが、恋愛も結婚も、リスクゼロでハイリターンな関係など不可能です。
失敗やリスクを恐れる現代女性にとって、「出会いがない」とは、「リスクを排除していったら手元に何も残らなかった」という事態なのかもしれません。
第二回へ続く。