働く女性にとって、人の心を掴むってとても大事なことですが、ポイントがわからずがむしゃらにやったって効果はありません。
「どうして私っていつも人に嫌われるの?」という人も、その人が何か悪い、というわけではなく、ポイントを間違えているだけなのかもしれません。
前回は「アンダードック効果」についてご紹介しました。今回は「ツァイガルニク効果」についてご紹介します。
1、ツァイガルニク効果
映画を見に行ったけど、映画本編のインパクトよりも、予告編の方がインパクトが強かった…ということはありませんか?
もしくは、プレゼントをもらう前は箱を見てわくわくしたけれど、いざもらって開けてみたら、中身の善し悪しは別として、すっかり興味が失せたこと、など。
ツァイガルニク効果とは、完了した課題よりも、未完了の課題の方が記憶に残りやすい、という効果を言います。
人はどうやら、完成や到達点を見ると「ああ、これで終わったな」と満足して、興味がなくなるようなのです。
ということは、仕事でもプライベートでも、“人の印象に残る人間”になるために、この効果は応用できそうです。
2、気になる人物になるために
「なんかあの人、忘れられない」とか「また会いたい!」と思う人はいませんか? そういう人は、もしかしたら“完璧な人”ではないかもしれません。
失敗しても愛嬌がある人や、何を考えてるかわからないけどたまに面白いことを言う人など、「パッと見てすぐに全部が計り知れない人」というのは、人の興味の対象になりやすいです。
そのため、ツァイガルニク効果を発揮するためには、“自己紹介をしない”ということが大事です。初対面の人と会うと、早く仲良くなりたいので「私ってこんな人です!」と自己紹介をします。
しかし、それでは逆効果。あえて「秘密にする」くらいのつもりで、情報を小出しにすると効果があります。
忘れられない!また会いたい!と思わせることによって、愛着がわきますし、「もっと仲良くなりたい!」とか、仕事なら「またあの人に依頼したい!」と思わせることができます。
(3)へつづく。