やめたい、でもなかなかやめられない過食。心の問題だとはわかっているけど、すぐに解決できるものでもないし、すでに頭の中では次のひとくちを欲している。
食べると死ぬほど後悔するけど、気が付くともうお菓子を買い込んでいる…。こんな生活から抜け出したい!と苦しんでいる女性が多くいます。そんな過食を抑える方法はないのでしょうか。
第1回では「食べることを肯定する」、第2回では「空腹を満たす別の方法」、第3回で「快眠を目指す」、第4回は「噛むことを意識する」、第5回で「自分で作る」、第6回で「依存先を増やす」についてご紹介してきました。
最終回の今回は、「食べたい衝動を紙に書く」についてご紹介したいと思います。
1、紙に書くだけで満足する?
「まさかー!」と思うかもしれませんが、ちょっと試しに書いてみてください。これから食べたいもの、買い物に行ったら買おうと思っているものでもいいです。
書いたら具体的にイメージしてみます。食べ終わるところまでイメージします。すると、あれだけ食べたかったものでも、さっきより少し気持ちが落ち着いているのではないでしょうか。
「抑えられない衝動をプラスに変換するハック」(http://www.lifehacker.jp/2012/04/120329hackyourbrain.html)でも紹介されていますが、具体的にイメージしてみると、食べたあとの結果「どうなるのか」を考えることができます。
財布を持って「何かいいものはないかな」と思って買い物をしている分には、「これ美味しそう」「食べたらきっと良い気分になる」というところまでしか想像できません。
しかし、冷静に考えると「美味しそうだけど、いっぱい食べるものじゃない」「食べたらきっと満腹になって動けなくなる」ということまで考えられます。
“紙に書く”という行動から、具体的に食べることをイメージすることによって、脳をある程度騙せますし、冷静になって考える時間を作ることになります。
2、今食べない!あとで食べよう!
いくら衝動がある、とは言え、仕事中であればむやみになんでも食べているわけにはいきません。おそらく、過食が起こるのは、自宅で自由な時間があるとき、なのではないでしょうか。
たまたま立ち寄った店で、5000円のスカートを気に入って、でも財布には3000円しか入っていない。こんなとき思うのは、「次に来たときに、残っていたら買おう」ではないでしょうか。
過食の衝動は、「現在」起こりますが、その衝動の実践を先送りにすることで、実行を踏みとどまらせることは可能です。
「食べてはいけない」「食べない」と“抑える”のではなく、紙に「これから食べたいもの」としてリストアップしておくことで、食べる行動を先送りする。それによって、過食を止めることができます。
紙に書く、という行為は、お店で「このおもちゃ買って!」と泣いて騒ぐ子供に対して、「わかった。今日は買わないけど、覚えておくからね」と言ってあげることと同じです。
3、酷いときは専門医へ受診を!
ここまであげてきた7つの方法は、あくまで「最近、過食が気になる」という人へ向けたものですが、中にはすでに摂食障害の症状が出ている人もいるでしょう。
「食べたくないのに食べてしまう」「どうしようもない」「自分ではコントロールできない」「苦しい」これらの状況に至ったとき、自分ひとりでは解決できないこともあります。
食べ過ぎも、食べなさすぎも、体にはよくありません。一時的なものであればいいのですが、長期間続くようなら、命の危険もあります。
無理をせず、ちょっと相談に行くつもりで構わないので、専門医を受診することをおすすめします。辛い過食を我慢する必要はありません。治す道は必ずあります。
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ストレス食い、過食対策(http://www.fuanclinic.com/byouki/kasyoku.htm)