なぜかやめられない過食。このままじゃ太っちゃうし、食べ物を買うお金も馬鹿にならない。良いことなんてひとつもないのに、コントロールできない衝動。
どうにもならない過食を、なんとか抑える方法はないものか。ということで、今回も過食を抑える方法をご紹介したいと思います。
第1回では「食べることを肯定する」、第2回では「空腹を満たす別の方法」、第3回で「快眠を目指す」をご紹介しました。第4回の今回は、「噛むことを意識する」についてご紹介したいと思います。
1、胃腸の調子
「なんかお腹減ったような気がする、ちゃんと食べてるのに」という時、セットのように「胸焼けもする」「胃に不快感がある」という場合があります。
どういうわけか、胃の調子が悪いと、それを空腹と感じてしまうことがあるようなのです。胃の不快感を消したいがために食べる、ということかもしれません。
胃腸の調子が狂っている原因もまた、人それぞれのため、胃腸薬を飲んだからと言ってすぐ治る、ということもありません、もしかしたらストレスなどが原因の場合もあります。
ただし、胃腸が弱っている可能性があるからこそ、気をつけたいことがあります。それが“咀嚼”です。
普段、意識せず普通に「食べる」ということをする場合、何回くらい噛んで飲み込んでいるでしょうか。せいぜい10回程度しか噛まずに飲み込んでいるのではないでしょうか。
3回ほど噛んで飲み込む、ということをしている人は、ほとんど丸呑みしていることと変わらず、それだけ胃腸にも負担がかかっています。
2、30回以上噛む
胃腸の調子が狂っていることからくる過食である場合、この“咀嚼”を改善するだけで、不必要な過食を抑えることができます。
胃の負担を減らすには、食事内容も気をつけなければなりませんが、何よりも「ひとくち、30回以上噛む」ということを実践してみましょう。
咀嚼回数を増やすことによって、胃腸の負担は減りますし、脳の満腹中枢が刺激され、少ない量で満腹感を得ることもできます。
よく「ダイエットで、スルメやガムを噛めばいい」という人がいますが、“噛む”という行動が、過食衝動を発している脳を黙らせる効果がある、ということです。
きちんと噛みごたえのある食事を用意し、可能なら30回と言わず100回でも噛んでいいので、「たくさん噛んで胃の負担を減らす」という食事法を試してみてください。
(5)へつづく。