ここ最近、“妊活”という言葉が浸透してきています。その名の通り、「妊娠活動=赤ちゃんを作るために頑張る」ということですが、実際不妊で悩んでいる人も多いのが実情。
妊婦さんを見て「羨ましい!悔しい!どうして私には赤ちゃんができないの!?」と嫉妬心を隠せない人も多いです。
また、結婚したいのにできない!という人から見ると、妊婦さんや子供連れの人は“幸せを手に入れた人”に映るので、憧れと同時に嫉妬の対象になることもあります。
なぜ、本来守られなければならない小さな命を宿した女性が、そのような嫉妬の対象にならなければならないのでしょうか。
と、同時に、嫉妬してしまう側の女性も「こんなことで悔しいと思う自分が情けない」と自己嫌悪に陥るそうです。
では、そんな嫉妬に悩んだとき、私たちはどうすればいいのでしょうか。今回から8回に分けてご紹介したいと思います。
1、手に入らないもの
自分が持っていないもの、しかも欲しいと思っているものを他人が持っている。「いいなあ、羨ましいなあ」と思うのはごく自然なことです。
とくに、結婚や妊娠に関しては「いらないからあげる」と手渡しできる物質ではないため、欲しい人にとっては大変価値がありながら、絶対手に入らない遠い存在、ということになるかもしれません。
しかし、よく考えてみると、世の中には自分の手に入らないものの方が多い。というか、手に入るものはほんのごくわずかなものであって、もし手に入っても一過性のものである場合が多い。
つまり、生きている間、いくらたくさんのものを手に入れて自分のものにできたとしても、死んでしまえば自分のものではなくなります。それらの「手に入れた!」という満足感さえ、一過性のものです。
2、ネットに投稿される胸の内
実際、面と向かって「羨ましい!」と発言する人はほとんどいませんが、ネット上では「悔しくてたまらない!」とか「どうして私だけ赤ちゃんができないのか」と投稿する人は後を絶ちません。
まず、嫉妬心が湧いて出る…ということは自然なことで、それ自体を咎めることは誰もできません。そりゃ、誰だって、お腹がペコペコ(健康診断前で食べられない、とか)なのに、隣の人が美味しそうなカレーライスを食べていたら「いいな~!」と思います。
ネットに投稿している人は、そんな嫉妬心丸出しの自分が「醜い!」とか「恥ずかしい!」と思っている人が多いようで、ある意味“常識人”なのだなあ、と思います。
そのため、このような相談や悩み事をネットに投稿している人は、まだ救われる道があります。次回は、嫉妬心のコントロールについてのお話です。
(2)へつづく。