「今の彼と結婚したいけど、彼はとてもだらしない人。このまま結婚したら変わってくれるかな?」という質問をいただく機会が多いです。
結論から言うと、生活面のだらしなさ、金銭面のだらしなさ、女性関係のだらしなさ。どれをとっても、改善することはありません。
結婚によって男が変わる、ということは、まずありません。結婚というのは、あくまで紙面上の契約であって、それ自体何か効果があることではないのです。
多くの女性が「でも、いくら彼だって、結婚すれば責任を感じてくれて…」と思うかもしれませんが、そうではないのです。
1、結婚で男は変わるのか?
結婚することによって、男に変化が全くない、ということはありません。人にもよりますが、大なり小なり精神的な変化はあります。
結婚して責任感が出て、仕事を頑張る人もいますし、逆に結婚したことで妻に甘えが出る人もいます。また、結婚による責任の重大さから逃げようとする人もいます。
少なくとも、“だらしない男”にも変化はあって、それが良い方向へ行くか、悪い方向へ行くかはわかりません。ただ、「結婚したからと言って、だらしなかったのが改善した」という話は、今まであまり聞いたことがありません。
2、子供が生まれると変わる?
ただし、「子供が生まれたら変わった」というのはよく耳にします。結婚した責任よりも、親になった責任の方がはるかに重いのです。
子供には将来がありますし、下手な姿を見せて、真似されても困ります。また、男親にしてみれば、子供に嫌われることは避けたいので、改善しなければならない状況に置かれることもあるでしょう。
親になるとは「人の見本になる」ということなので、“誰かに見られている意識”が男性を変えてしまう場合があります。
しかし、子供が生まれて改善する人はいますが、全く改善しない人がいるのもまた事実。安易に「子供が生まれれば変わるかも」と期待するのは良くないです。
3、結婚で人間は変わらない
女性は、一生のうち、何度も変化を強いられます。ひとりの女性が妻になり、嫁になり、母になり、母というだけでも何段階もあって、さらに仕事をしていれば仕事の顔もあります。
そのため、夫にも同じような変化を望みますし、「きっと同じなんだろう」と無意識に期待しています。しかし、現実は違います。
男性は、夫になろうと、父になろうと、「俺は男だ」であぐらをかけるのです。そして、子供のような振る舞いを許してもらえると勘違いしてしまうこともあります。
相手の男性が“だらしない人”ならば、その人が自分で気がつき、改善しようと行動しない限り、改善はされません。それは、外的刺激によって動き出すものではなく、彼自身の内側の認識によるものです。
ということで、結論としては「変わることもあるけど、期待しない方がいいよ」ということです。でも、実際結婚してから悪化した事案を見る限り、今より悪化しなければ、御の字と言えるかもしれません。