生活のために働かなければいけない。今の職場は給料もいいし、待遇もいい。けれど、精神的に辛い毎日。どうしたらいい?
人間は案外もろくて、どんなものにでも対処できる万能な人で有り続けることができません。でも、企業からは「できて当たり前」「こんな簡単なこともできないの?」と言われます。
調子のいいとき、悪いとき。その繰り返しが人生だと思います。では、今のこの気持ちは、ただの気分?私はどうしたら楽になれるの?
前回は「逃げるってなんだ?」についてお話しました。第2回である今回は、「楽しく生きること」についてお話したいと思います。
1、働き方は100万通りある
占い師のルーシー・グリーンさん(http://lucy-green.jp/)の言葉は、いつも女性に勇気を与えてくれます。先日も、こんな言葉を発信されていらっしゃいました。
「働きたくないんだから仕方ないじゃん 笑 みんなガマンして働いてる、って叱られるのかもしれないけれど、聞き流しちゃえー♪ そしてあなたは働くことが楽しいと感じている人の話をもっと聞きに行こう。 働き方は100万通りある 」
私たちは頭のどこかで「苦しいこと=仕事」という刷り込みがあるような気がします。たとえば、1時間すごく大変な仕事をした場合と、1時間とても楽な仕事をした場合。
大変な仕事は時給500円。楽な仕事は時給1000円。当然、楽な仕事をした方がいいに決まっていますが、私たちは無意識に「苦しい仕事」を求めて、大変な仕事にやりがいをみつけようとします。
その仕事、辛くて苦しいからこその仕事だと思っていませんか?これに耐えてこそ社会人だ、とか思っていませんか?しかも、その仕事は別の人にしてみればさほど大変でもない仕事であったりしませんか?
自分に向いていない仕事を一生懸命して、結果が出せずに怒られて、やりたくもないのに我慢して、疎まれて生活する…ここに楽しさを見出すことができるでしょうか。
ルーシーさんの言う、「働き方は100万通りある」。これは、視野を広げてみればもっと自分にぴったりの仕事があるかもしれない、ということ。
大変だけど楽しくてやりがいのある仕事、というのは存在します。世の中のみんながどんな働き方をしているかは置いておいて、自分のあるべき場所を見つける手間を惜しんではいけません。
2、自分の価値=船の舵
今はもしかしたら、自分なんか受け入れてくれる仕事はない、と思っているかもしれません。得意なことも見つからず、人から疎まれるだけの人生だと思っているかもしれません。
仕事がうまくいっていないとき、多くの女性は“自分に原因がある”と思ってしまいます。そして、自分の存在価値や、居場所がない、と思いつめてしまうかもしれません。
なぜそう思ってしまうのか、と言えば、目の前に無限に広がる海があるにも関わらず、手のひらに汲んだわずかな水とにらめっこしているからです。
「泳げ?泳げる訳無いじゃん、こんなちょっとしかない水なのに?私のことバカにしてる?ああ、そうですよね、私はどうせ泳げない人間ですよ、私はいらない人間なんだ」
「楽しく生きること」は、けして楽なことではありません。あるときは、苦渋の決断をくださなければならない場面もありますし、何かに耐え続けることかもしれません。
また、本当にやりたいことを諦めることかもしれませんし、辛くても笑っていなければならないこともある。それでも楽しいと思っていられるのは、自分の価値を信じているからです。
「仕事辞めたい」そう思ったとき、おそらく“自分の価値”がぐらついているかもしれませんが、それは死守してください。
楽しく生きるために、自分の価値は絶対必要な船の舵です。新しい航海に出るにしろ、今の職場で耐えるにしろ、この舵だけは絶対に手放してはいけません。
(3)へつづく。