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「女の焦り」…友達がどんどん結婚していく中取り残される恐怖を克服する(5)

第一回で、“女性特有の呪縛”について。第二回で“集団に属する女性”、第三回では、“自分の人生を縦で考える”について、第四回では“周囲の期待”についてお話しました。

今回は、“焦る前の行動”についてお話したいと思います。普段、日常生活で焦りを感じるときって、どんなときでしょうか。

仕事に行かなければならない朝の支度時間でしょうか。納期を気にしながらする仕事でしょうか。待ち合わせの時間に遅刻しそうで走っているときでしょうか。

通常、“焦り”を感じるとき、多くは“時間”に関係します。女性が結婚に焦るのは、時間がないから?本当に時間はないのでしょうか。

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1、焦るほど失敗する

「間に合わせなきゃ!」時間を気にして仕事をして焦ると、なぜか失敗してしまう、ということがあります。慌ててやっても、うまくいきません。

そのために時間をロスして、結局無駄ばかり量産してしまう、となると、“焦っただけ無駄”ということになってしまいます。

このように、全体を俯瞰で見てみると、“精神的な焦りこそ自分の足を引っ張っている”ということがよくわかるのですが、当の本人は気がついていません。

その時「急がなきゃ!間に合わない!どうしよう!」としか考えていません。むしろ、失敗して無駄にした時間をかき集めたら、コーヒーを飲みながら休憩するくらいの余裕があるのに、です。

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2、高品質・低予算・短納期

私たちは、なぜか「高品質、低予算、短納期」をスローガンに生きている場合があります。まるでどこかの企業のようですが、これを個人で行うことはまず無理です。

「ちゃんとした品質のものを作るには時間も予算もかかる」これが現実ですし、相手や周囲の求めに応じて自分の価値を下げると、結局自腹を切らなければならなくなり、本末転倒です。

結婚に焦る、とは、いわばこの「高品質、低予算、短納期」を実行しようとしている証拠です。

焦ってもいいことはない、とよく言いますが、「早く・確実に・幸せな結婚を!」なんて、錬金術師でも叶えてくれません。

つまり、「結婚したい」という目標があるのなら、そこには時間もお金(手間)も必ずかかる、ということです。

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3、未来を考えない

しかし、「どうしても気ばかり焦る」という人もいます。コントロールできないのです。このような人は、普段から「寝る前に明日の仕事を考えて憂鬱になる」ということがあるかもしれません。

もしくは、「結婚する前から離婚のことを考える」とか、「親はまだ元気なのに死ぬことを考えて泣いている」という感じでしょうか。

ハッキリ言って、未来に何が起こるか誰も知りません。知りたいですが、知ったら今後生きていく目標を見失うかもしれませんし、きっとつまらないでしょう。

「宝くじを買ってもないのに当たることを想像して喜ぶ」のも問題ですが、そんな想像は、何万通りもある可能性のうちのひとつです。

あるかどうかもわからないことに、一喜一憂することによって疲弊することは、何よりも無駄なことかもしれません。

必要なのは、焦りを感じる前、焦りを感じたときに、いかに具体的な行動ができるかどうかです。宝くじで当たりたいなら宝くじを買う。結婚したいなら、焦る前に結婚につながりそうな行動を実行することです。

前回(4)←→(6)に続く。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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