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「女の焦り」…友達がどんどん結婚していく中取り残される恐怖を克服する(1)

20代後半から30代、40代にかけて、女性は生き方を大きく変更します。それは結婚によって変わる場合もありますし、転職によってさらなるキャリアアップを目指す場合、もしくは自分の道を極めることを選択する場合もあります。

しかし、そのような大きな変更を決定した人には迷いはありませんが、今までなんとなく流されて生きてきた人、今の状況に問題なく変化しなくても良い人は、もしかしたら現状に不安を抱くことがあるかもしれません。

女性は、25歳から29歳の間に、一番「結婚しなければ!」と焦りを感じるそうです(http://news.livedoor.com/article/detail/10847776/)。これは、周囲の変化に自分が追いついていないのでは?という焦りからではないでしょうか。

そして、なぜ女性は結婚を望むのか。結婚しないまま独身で居続けることに、不安や恐怖を抱くのか。今回は、そんな女性の「焦りからくる未来への恐怖」について考えてみたいと思います。

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1、失敗してもいいから結婚したい

私の同年代(30代前半)の女性たちと話をしていると、やはり結婚や恋愛の話になります。不思議なのが、独身者で集まると「お試しでいいから、とりあえず結婚は一回してみたい」という人が圧倒的に多いことです。

「それって離婚してもいいから、ってこと?」と思いますが、その通りです。実際、「お試しで結婚してみよう!」と実行する人はいませんが、戸籍にバツがついてもいいから、一生のうち一回は“結婚生活を体験してみたい”というのが理想です。

それは、「ひとり暮らしが長く、暗い部屋に帰るのが寂しい」というわけでもなく、「親を安心させたい」ということでもありません。

ただ単純に、おそらく女性の本能が「幸せと言われている“結婚”というものの鱗片を一口でもかじってみたい」と叫んでいるのだと思います。

そのピークが25歳から29歳の間に訪れ、勢いで(たとえ相手がどんな男であろうとも)とりあえず結婚しちゃう女性が多いのではないでしょうか。

それだけ女性にとって結婚は憧れですし、また、おそらく心のどこかで「たぶん、それは食べても美味しくはないのだろう」と予想もついているはずです。

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2、一度結婚すれば満足する?

では同年代でも、既婚者女性たちが集まるとどうでしょう。みんな「結婚してよかったよ」とあっけらかんと発言しますが、旦那となった男性と結婚したことそのものよりも、子供の話ばかりです。

一度結婚した女性は、「結婚しなければいけない!」という“女性特有の呪縛”からは解放されていて、皆口々に「金銭的な余裕がもっとあれば」と現実の話をします。

これは例えるなら、「とても美味しいと噂のケーキ」があって、食べる前の人が「どんな味だろう!」と夢を見ているのに対し、食べ終わった人が「まあ、普通のケーキだったよね」と言いながら店から出てくるのに似ています。

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“一度食べれば満足する”。「結婚」という行動だけ見れば、それくらいの価値しかなく、実際、ひとりの女性がそれなりの貯蓄を持ち、生活に困ることなく楽しく暮らしているのなら、必要ないイベントのひとつかもしれません。

この「どうしても食べてみたい!」とか「早く行かないと売り切れちゃう!」という気持ちこそが“結婚に対する焦りの原因”です。

そしてそれは、ごく一時期に、自分ではコントロールできない部分で発生する感情の爆発と言えるでしょう。

2)に続く

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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