私は局 順子(つぼね じゅんこ)。
新人の仙道 舞香(せんどう まいか)の研修係です。
課長 「仙道さん、来週、新規のクライアントと夜の会食をしたいから、お店を予約しておいてくれるかな。頼んだよ。」
仙道 「はい課長!了解です!」
さっそく、ネットでお店を調べ始めた仙道さん。
仙道 「ちょっと、先輩、見てください。ここのお店、すごく雰囲気がいいですよね。カクテルが充実しているし…あっ、こっちのお店の人気メニューはステーキですって。こんなに分厚いのに、女性でもペロッと食べちゃうらしいですよ!」
局 「ちょっと、仙道さん、女子会じゃないんだから、クライアントや課長のことを考えて選んでね。人数や時間は訊いたの?それに、課長には“了解”じゃなく、“かしこまりました”でしょう。」
仙道 「すみませーん。品数があって安ければ、まあ、いいかと思ったんですけど。人数は…先方と課長と、あと誰か参加するんでしょうか?時間は、18時くらいでいいんじゃないですか。ちょっとでも早く飲みたいですよね。」
仙道さんの口癖は“まあ、いいか”。
局 「仕事を受けるときは、6W3Hに置き換えて、メモを取りながら、きちんと情報を収集してから行動に移すものなのよ。」
仕事の受け方 6W3Hって?
Who だれが
Whom だれのために
What なにが/なにを
Why なぜ
When いつ/いつまで
Where どこで/どこに
How どのように
How many いくつ
How much いくら
6W3Hに当てはまるかを考えて仕事を受けると、聞き漏らしがありません。
例えば、コピーを取る仕事の場合です。
Who=私/Whom=会議出席者のため/What=資料/Why=手元に資料があったほうが理解しやすく、あとで振り返りができるし、他の社員と共有できるから/When=会議の3日前まで/Where=コピーしたあとにホチキス止めする部屋の確保・会議室にセッティング/How=A4サイズで、両面白黒、表紙をつけて、左側2箇所ホチキス止め/How many=会議参加人数プラス予備/How much=コピー用紙の紙質やカラーを使うかでコストが違う
というように、コピーを取るというシンプルな仕事でも、正確な仕事をするためにはこれだけの情報が必要になります。
自分から質問をする
言われていないからではなく、自分から質問をしましょう。
仙道 「課長、お聞きしてもよろしいでしょうか。先方はどなたが参加なさいますか?」
課長 「先方の部長と営業の五橋さん、河原さんだよ。こっちは、私と台原くん、局さん、君も参加したまえ。」
仙道 「ありがとうございます。では、全部で7名でございますね。時間は何時からがよろしいでしょうか。」
課長 「先方の移動を考えたら、18:30開始にしよう。」
仙道 「かしこまりました。あと、和食か洋食の、どちらがよろしいでしょうか?個室の方がよろしいでしょうか?」
課長 「今回は和食がいいな。宮城の食材が食べられるようなところはないかな。できれば個室で探してみて。」
仙道 「最後に、飲み放題をつけるかどうかと予算はどれくらいにいたしましょうか?」
課長 「結構、飲むメンバーだから飲み放題をつけて。料理は、5,000円くらいでいい店あるかな。難しかったら相談して。」
仙道 「かしこまりました。ありがとうございました。」
局 「仙道さん、しっかり仕事を受けられたわね。いい店、選んでね。期待しているわよ!」
仙道 「はーい!かしこまりました!
期待してください。先輩のために、先輩世代がデートにも使えるようなお店も、探しておきますね!」
余計なお世話です!
それに、“先輩世代”ってなによ!? 年下の男性と付き合うかも知れないじゃない!
※登場人物は架空ですが、この話は事実に基づいています。
個室がある接待にオススメのお店情報
【住所】 宮城県仙台市青葉区国分町3-6-1 仙台パークビルB1
【電話】 022-212-8485
【住所】 宮城県仙台市青葉区国分町2-5-18 コロニアルビル2F
【電話】 050-5788-4606
【住所】 宮城県仙台市青葉区国分町3-1-3 残間・米屋ビル4F
【電話】 022-796-3480
Photo by 写真AC