藤原さくら
についてやプライベートについて伺いました!
歌の中の人を演じるという感覚
−−早速ですが、5月10日発売のセカンドアルバム「PLAY」についてどういった意味が込められてますか?
去年、自分ではない誰かを演じる経験を初めてさせていただいて、「演じる」という意味のPLAY、音楽を「演奏する」という意味のPLAY。そしてそれらを「楽しむ」という意味をタイトルに込めました。
−−「PLAY」っていうタイトルはどの段階でつけられたんですか?
ドラマが終わってから、まずは、アルバムの完成に向けて、曲をたくさん書いていたんです。今までなら自分の気持ちだとか、この人が好きでこの人は嫌で、こういうことが嫌で悲しかった、怒ったとか、自分主体の曲が多かったんですが、今までにない男の子目線の曲だったり、物語の曲がたくさんできるようになって。レコーディングの終盤になってからようやくしっくりくるタイトルが見つかりました。
−−今回のアルバムの構成で、「Soup」は福山雅治さん、「春の歌」はスピッツさんの楽曲。ほかの方の曲も混ざってますけど、アルバムを構成するうえでこだわったことなどはありますか?
他の方が作られた曲ですし、いつもと違う方がアレンジなどもして下さったので、自分の楽曲とどういう風に混ざり合うのかなと思っていたんですが、「play with meとplay sick」という曲が、インタールードのような役割になっていて、良いアクセントになりました。曲順もわりと悩まずに決めることが出来て、飽きさせない並びにできた気がします。
−−今回のアルバムも様々なアーティストが参加されていますが、刺激になったと思ったことはありますか?
今回の「春の歌」と「Someday」、「はんぶんこ」をアレンジしてくださったのが、永野亮さんという方で。以前、とあるCMで間接的にお仕事をしたことはあったんですが、お会いしたことはありませんでした。一緒にお仕事が出来たらと思っていたのでご一緒できて嬉しかったです。どの曲も自分が想像していたものと全然違うアレンジに仕上がったりと、楽しかったです。
−−永野さんとした印象的な会話、やりとりってありますか?
元々ミディアムテンポだった曲を永野さんがバラードにアレンジして下さった時は、BPMを変えるだけでこんなに曲の印象が変わるんだっていうのにびっくりしました。同時に、元の曲より良い曲になってすごく悔しかったですね。メロディとかは全部同じなんですけど。とても参考になりました。
−−他の方とやられると視野が広がる?
そうですね。いろんなアイデアをもらったりできますね。
−−レコーディングやアルバム制作中のエピソードはありますか?
「Soup」と「好きよ 好きよ 好きよ」という曲は福山さんに書いていただいた曲で、その時はドラマで私が演じた”佐野さくら”という女の子が歌詞を書いて、福山さんが演じた“神代先生”が曲を作ったという体で歌ったので、役柄に入り込み過ぎてしまい、レコーディング中に号泣してしまいました。
他の曲はいつも通りのやり方で完成していきましたね。でも結果的に声が前より出るようになったって言われたのは、ライブだとかドラマに出てから。声の出し方も徐々に変わっていってるのかなと思います。
名曲「春の歌」へのプレッッシャー
−−3曲目の「春の歌」は今まさに劇場でかかっている曲ですが、改めてスピッツさんのカバーということで、どのような気持ちで収録されましたか?
今回「3月のライオン」の原作者の羽海野チカさんが連載構想時に作品をイメージしながら原曲の「春の歌」を聴いていたということで、「3月のライオン」のもとになった曲なんですが、映画の後編において、女の子の声で主題歌を歌って欲しいと言われたときに、「春の歌」は誰もが一度は聞いたことがあるであろう名曲だと思っていたので、どう歌おうかなというプレッシャーはありました。
でも、歌詞をもう一度しっかり読んで、アレンジは永野さんにして頂き、私にとってすごく大切な曲になりました。
まだ仮編集段階の、歌が入ってない状態の映画を観させてもらったときに、神木隆之介さん演じる、孤独を感じながら生きてきた主人公の零くんという男の子が、後編では仲間を見つけて、家族の愛に触れることで、前向きな気持ちでこれから先の日常を歩んでいくことへの祝福の気持ちを込めてほしいと監督に言われました。零くんのことを考えながら、自分の気持ちも投影させながら歌いました。
−−「春の歌」の原曲は爽やかな曲ですけど、今回歌われてる春の歌はサビでコーラスが加わってますね?
そうですね。スタッフさん達にコーラスや手拍子を入れてもらいました。
−−スタッフさんですか?
そうです。けっこう皆よくやるんですけど。スタッフさんとかに歌ってもらったりとか。クラップを入れてもらったり、曲が進むにつれて楽器も増えていきますし、祝福感が出せたんじゃないかなと思います。
−−ご自身作詞作曲の曲のなかで、一番思い入れのある曲はありますか?
「Someday」と「はんぶんこ」という曲はやっぱり自分の気持ちが色濃く出ているものだと思います。
−−どういった世界観で歌詞を書かれたんですか?
「Someday」は、私のおじいちゃんが2年前に亡くなって、おばあちゃんに二人のなれそめを聞いたときに、2人が出会えたのはすごい確率で、もしかすると私は産まれてなかったのかもしれないなって。でもおばあちゃんは、さくらは絶対産まれてきたよって。おばあちゃんとおじいちゃんは絶対出会ってたから、全然心配することないよって言ったんです。そういう考え方って、すごく素敵だなと思いました。
自分もいずれ大切な人が出来て、子どもが産まれた時に、同じように感じたいと思い、特に去年は今までで一番、たくさんの方に出会えた一年だったので、「出会い」についての思いを書きました。
−−「はんぶんこ」はどんな思いが込められていますか?
「はんぶんこ」という曲は、医療、福祉、スポーツの専門学校「首都医校・大阪医専・名古屋医専TVCMソング」で、これから目標に向かって頑張る人の決意に寄り添うイメージで、自分が東京に出て来て感じたことを歌詞にしようと思い書きました。
−−東京に出てくるという怖さや不安はありましたか?
あまりなかったですね。ずっと中学生の頃から東京に出て、歌手になるのが夢だったので、ホームシックになったり寂しいことはあっても、ここで私はやっていく!という風に前向きな気持ちの方が強かったです。
ギター弾けたらかっこいい!
−−歌詞はどのように書かれているんですか?
ギターを弾いて曲を作っているときにポロッと出た1ワードから広がって、そのまま歌詞が書けたりしますね。
−−音楽をはじめたきっかけは?
小学校5年生の時にお父さんからギターをもらって、これが弾けたら絶対かっこいい!と思ってはじめました。
−−歌うことはいつから?
お姉ちゃんの影響でYUIさんの曲を聴くようになってからYUIさんの曲をカバーし始めました。その時に、自分で曲を作って歌詞を書いて歌う人をシンガーソングライターと呼ぶことを知って、それが自分の夢になりました。
−−先々月、「ARABAKI ROCK FEST.17」に出演されましたが、お客さんの反応はどうでした?
楽しかったです!アラバキ最高ですね!片平里菜さんの東北ライブハウス大作戦と自分のステージと、ラブサイケデリコさんのステージと3ステージで歌わせてもらったんですが、それぞれ違う雰囲気でした。東北大作戦の方は、お客さんと手が触れるくらいのところでやらせてもらえたり、ラブサイケデリコさんのステージはさらに大きいところだったりと、ステージごとにいろんなフェスの空気を味わえて楽しかったです!
−−6月18日は仙台でのライブとのことで、どんなライブになりますか?
「PLAY」というアルバムのコンセプト同様、色んな人になりきって、一曲一曲を歌うツアーになるのかなって思っています。お客さんの数も前回のツアーよりも多いですし、新しい演出なども考えているので、是非、見に来てほしいです!
−−仙台の印象はどんな感じですか?
仙台で牛タンが一番好きです!
−−気分転換や休日はどのように過ごされていますか?
友達と飲みに行ったりしています!ハイボールだと次の日残らないことを知ったんです。日本酒が好きだったんですけど、カロリーとか気になるので。それでも飲み過ぎたら一緒ですけどね(笑)
−−藤原さんはどんな男性が好みですか?
ゴリマッチョが好きです。あとは、マッチョでおもしろい人がいいですね。話してて笑える人がいいです。遊んでくれる人。
−−今、具体的な目標とか、挑戦したいこととかありますか?
色んな楽器がやりたくて、これからどんどん挑戦したいなって思っています。マルチに出来るようになって、アルバムを作る時も自分で演奏したり、ライブもでも披露したいです。そして、お客さんの一人ひとりを見ていけるような演奏はもっとしたいなって思います。デビューする前、地元福岡ではカフェとかレストランでよくライブをやってたので、その雰囲気は忘れたくないなって思いますね。流しみたいにやりたいですね、投げ銭とか(笑)
−−Meの読者にメッセージをお願いします!
アルバム「PLAY」ではこれまでと違った曲作りが出来ました。また新たに共感してもらえるような内容も増えたんじゃないかなと思いますので、ぜひみなさんもアルバムを聴いてみてください。ツアーも遊びにきてください!
CD情報
2nd Full Album『PLAY』
発売中
■初回限定盤 (CD+DVD)/VIZL-1149 (VICL-64771 + VIBY-1160)
¥3,500+税 ※デジパック仕様
■通常盤 (CD)/VICL-64771
¥2,800+税
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