ここ数年、とくに教育に関して“子供に本を読ませる動き”は活発になっていて、絵本の人気も高まり、「こどもに本を与えることは良いことだ」とかなり一方的に言われています。
確かに、読書の習慣を身につけたこどもは、成長しても読書の大切さを知っているので、自ら読書することができ、それが学習へ繋がっていきます。
しかし、読書することを強要しないで!と、一部専門家たちは意見しています。果たして、読書習慣をこどもに強いることは正解なのか、考えてみましょう。
1、好きな本を選ばせる
先日ツイッターでみかけた中に、「母親が部屋に置いておきたい絵本を、こどもに無理やり押し付けているのでは」みたいなつぶやきがありました。
確かに!と思いました。今は大人向けの観賞用絵本や、部屋のインテリアにぴったりの絵本があって、それって絵本ではあるのですが、こどもが喜ぶかどうかはまた別の問題。
小さなこどもに絵本好きになってもらうには、まずこどもに「これは楽しい」と思えるものを選ばせることが大事なのですが、それをせず、母親の独断で購入するとやはり偏ってしまいます。
理想的なのは、本屋や図書館へこどもと一緒に行って、読みたいと思ったものを選ばせること。もし、ちょっと読んでみてつまらなかったら、違うものにする…という選択肢を与えることが大事です。
2、年齢にこだわらないで
たとえば、赤ちゃん用の絵本があって、もうすぐ小学校にあがるくらいの年頃の子でも、母親に「これ読んで」と言ってくることがあるでしょう。
または逆に、小さなこどもにはちょっと難しいような絵本を3歳児くらいの子が選んでもってくることもあります。
このときに「これはあなたの年齢向けじゃないから、違うのにしようね」と突っぱねてしまうのはアウトです。
絵本は、何歳だから読む、と決められて作られているわけではありません。いくら難しい絵本であっても、こどもはイラストから何かを想像するかもしれません。
もしくは、お兄ちゃん・お姉ちゃんになったこどもが、赤ちゃん用絵本によって、精神的な安らぎを覚えるのかもしれません。
読まなくてもいい、絵を見るだけでもいい。お母さんの声が聞きたいだけ。絵本は、その“絵本が何か”は重要ではなく、こどもが興味をもって積極的にコミニュケーションを求める姿勢を母親が受け取ることが大事なんだと思います。
3、本好きにならないこども
「こどもには本好きに育ってもらいたい!」そう思っても、なかなかこどもが本に興味を示してくれないことがあります。
多くは、親に読書習慣がない、生活の中に本がない、という理由が挙げられるかもしれません。
親がスマホやパソコンに夢中であったり、家事や仕事で忙しく眠る寸前まで動き回っている、一日中テレビがついている中で、さあ読書しろ!とはなかなか難しいことです。
やはり、親が楽しそうに読書している姿をこどもに見せる…ということが、一番効果があるかもしれません。
「教育のプロが教える、子どもに読書の習慣をつける4つのアイデア」(http://reen-coaching.com/reading-habits/)こちらの記事も是非参考にしていただき、まずはこどもが読書できる環境を整えてあげることからはじめましょう。