人には様々なチャンスが巡ってきますが、「ここでひとつ脱皮しよう！」という転機に「でも、何をしたらいいんだろう」と立ち止まってしまう人がいます。髪の毛を切る人もいますし、引越しをする人もいますが、内面を変えるというのは口で言うほど簡単ではありません。

今までと一線を引いて、これから新しい自分にイメチェンする！というときに、内面の部分でどのような変化を起こせばいいのでしょうか。今回は、気分を一新する「内面のイメチェン」についてご紹介します。

〇人から大事にされる人・されない人

社会人になると「人から大事に扱ってもらっている人」と「人から粗末に扱われる人」がいる、という現実に向き合うことになりますが、知らぬ間に「人から粗末に扱われる人」に自分がなってしまっていることがあります。

誰だって人から大事に扱ってもらいたいわけですが、どういうボタンの掛け違いか、「どうせ私なんか」と言って自ら「粗末に扱われる側の人」になってしまっていることがあるのです。これは、自分が変わることで改善できます。

〇粗末に扱われる人間を卒業する！

実は「人から粗末に扱われる人」は、自分で自分のことを粗末に扱っていることが多いです。日常の些細なことですが、「お昼ご飯、駅前の店のカツ丼が食べたいけど面倒だからコンビニのサンドイッチでいいや」とか、朝メイクをしながら「こんなブスにいくらメイクしたって無駄だけどね」と考えてしまったり。

買い物中も、頭の中で「お前なんか1000円のTシャツで十分だよ」とか、プチプラコスメを見ながら「こういうのは若い子が使うもんで、私のようなババアには合わない」などなど。知らぬ間に自分で自分を蔑んでいませんか？

粗末に扱われる人間を卒業するためには、これらの自分へのネガティブな発言をやめなければなりません。ただ、「やめる」と言っても、長年染み付いてしまった癖はなかなか抜けません。

〇大事に扱う＝他人からの預かり物

たとえば、プロのメイクアップアーティストの人にメイクをしてもらって「きれいだね」と言われたらどうでしょう。褒められているのはメイクでしょうか？それとも中身の自分でしょうか？ここで「いえいえ、そんな」と否定しては、プロのメイクさんを貶すことになりますよね。

自分という存在は、自分の所有物（管理物）でありながら、いろんな人からもらったもので生きている「預かり物」の塊だったりします。そのため、お世辞で「きれいだね」と言われたら、自分が褒められているのではなく、自分のバックに存在する様々な人（親とか）が褒められている、ということなので、「ありがとうございます」と一言言えば丸く収まります。

自分を大事に扱う、とは「自分自身のこと」として小さな存在で終わらせることではなく、まるでレンタル品を丁重に扱うような感じで、「自分だけのことではない」という責任を持つ感覚が大事です。

誰かと自分を比べて競ったり、卑屈になったりする必要はなく、「この体はレンタル品だから、貶されてもしょうがないし、レンタルしてるんだから壊さないように丁寧にメンテナンスしていかなければならない」と考えることで、内面は大きく変化していくでしょう。内面が変わることによって、外側のイメージチェンジにも繋がります。