もちろんお正月と言えば初詣!でも、初詣なんて「ただ行けばいいもん」だと思ってたら大間違い!ちゃんとお願い事を神様に聞いてもらいたいのなら、それなりの作法が必要です。
神様に感謝と、そして一年の目標を宣言し、力を借りたいのであれば、きちんとお参りの作法を身につけていきましょう。今回は最終回、おみくじについてです。
【7、おみくじは持ち帰る?】
おみくじを引いて、多くの人はその場で結んで帰ってくるでしょうか。実は、あの「おみくじを結ぶ」という行為は、良いみくじを引いた場合、必要ないのをご存知ですか?
〇おみくじの順番
ところで、まずおみくじの順番をご存知ですか?実のところ、私も最近まで知りませんでした。大吉が一番良くて、凶がダメ、というくらいの知識しかなかった。
一般的に、おみくじの順番は「大吉、吉、中吉、小吉、凶」だそうで、神社によっては、吉の位置が異なることがあったり、半吉や平、大凶まで置いているところもあります。
私が行っている神社では、大吉の次が吉だそうなので、今まで吉って中吉の次かな、と思っていた私は大きな勘違いをしていたようです。
また「末吉」というのがありますが、これに限ってはほかのものとは区別されており(順番には組み込まれない)、「末広がり」という意味を持っていて、「ここから良くなっていくよ」という特別なおみくじなのだそうです。
〇おみくじを結ぶ
おみくじの中身をきちんと読んだことはありますか?私は家に持ち帰ってじっくり読みたいタイプなので、結んで帰ることはしません。何吉であっても、重要なのは中に書かれてあることです。
ただ、「結んできたほうがいい」場合があります。それが凶を引いた時です。凶は良くない、不吉な感じがありますが、たとえ凶のみくじを引いても、しっかり結んで帰ってくることによって吉に転じる、と言われているそうです。
つまり、厄払い的な意味があるんです。凶みくじが「絶対的な不運!何もかもダメ!」という意味ではないのですが、転ばぬ先の杖のように「今年は凶が出たから気を付けよう」と気を引き締めることに繋がります。
「今日はあんた、車の事故に気をつけな!」と言われたら、大変不気味に思いますが、要注意して生活することによって、事故を防げるかも知れない、というような警告なのです。
ただ、凶を引いてしまった嫌な気持ちを引きずって帰りたくないので、結んでくれば吉になるよ、というシステムが「結んでいく」なのです。
ほかに「縁を結ぶ」みたいな意味もあるので、おみくじを結んで帰ってくる人は多いです。もし可能であれば、おみくじを持ち帰って、一年の指針にしてもいいんじゃないかと思います。
ということで、今から初詣が楽しみですが、寒いと思うのでしっかり着込んで、足元に注意して、暖かくしてお出かけくださいね!よいお年を!