寒くなってきました。これからの時期、「寒くて暗い冬が億劫」と思う人が多いと思いますが、とくに深刻なのが、20代、30代女性に多い“冬季うつ”です。
日照時間の少ないフィンランド、スウェーデン、アラスカなどの地域では、ポピュラーな病気で、人口の約10%が罹患しているのだそうです。
症状は、「うつ病」とあまり違わないのですが、「冬になると発症する」という場合は冬季うつ病に分類されます。今回は、中でも女性に多い「冬になると、過食や甘いものがやめられない!」という症状についてご紹介します。
【食べる?我慢する?】
冬になると食欲が増します。それは、外気が寒いので体を中から温めるため、夏場よりもエネルギーを消費するので、お腹が減るのだそうです。それは自然なことです。
しかし、冬季うつの症状が出た場合、お腹が減るというよりも、「食べずにはいられない」ような状態になることがあります。「お腹は満腹だけど食べたい」というような感じです。正常ではありません。それは、脳内物質の影響で、食欲中枢が正常ではなくなっているから起こる症状です。
参考サイト:冬季うつ病の特徴・症状(https://allabout.co.jp/gm/gc/302096/)
「我慢すればいい」と思われるかもしれません。確かに、この症状が出た場合、満腹以上に食事を取る必要はないので我慢するしかないのですが、本人にとっては相当辛い我慢になりますし、日常生活に支障をきたす恐れもあります。
【去年もあった?なら、お医者さんへ行こう】
実は、この冬季うつは、毎年冬が来るたびに繰り返すことが多い病気です。そのため、毎年繰り返している人は「ああ、また今年もこの感覚がきたな」とわかるのではないでしょうか。
過食や甘いものがやめられない、と言った摂食障害が進行すると、なかなか自分だけでは元に戻れなくなることもありますし、太り過ぎや、痩せすぎが美容にも良くないのは誰もが知っています。
もし同じ症状が去年もあったのなら、一度専門医に相談してみましょう。治療することで症状を軽減させることができます。
仙台 病院なび 摂食障害(https://byoinnavi.jp/miyagi/sendaishi/q06)
冬季うつの場合の食欲異常は「食べなければいい」「我慢すればいい」ということではなく、あくまで症状は「体が発している危険信号」です。それに気づいてあげた上で、適切な処置をすることが大事なので、まずは専門医のアドバイスを受けてみましょう。