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これもDV?妻から夫へのDV…相手を傷つける意外な一言

近年、DVが原因で離婚、または訴訟に至るケースが増えていますが、夫から妻へのDVもさる事ながら、妻から夫に対してのDV被害も増えています。実際は増えているというよりも「やっと表沙汰になった」という感じかもしれません。

暴力を加えたり、刃物で脅したりするのはもちろん、一方的に怒鳴ったり、八つ当たりをしたり、家庭内で嫌がらせをするようなこともDVに該当します。今回は、知らないうちに妻が夫にDVしているかもしれない!ということで、相手を傷つける意外な言葉や行動をご紹介します。

〇収入が少ないことにネチネチ文句を言う

専業主婦の家庭は少なくなりましたが、それでもやはり夫が大黒柱として金銭面を大きくカバーしている家庭は少なくありません。そんな中、妻が「近所のAさんはボーナスで海外旅行に行ったんですって。うちはいつになったら海外旅行に行けるのかしら」など、夫に対して文句を言うことがあります。

少なすぎる収入に対し、今後どうすればいいのか、と話し合うことはいいのですが、他人と比べて世帯収入が少ないことを夫のせいにするのは問題です。人権を否定することにも繋がります。

〇あることないこと言いふらす

夫に対して不満がある妻は多いでしょう。誰かに聞いて欲しいこともあると思います。しかし、DV加害妻の中には、夫に関するあることないことを、吹聴する人がいます。

たとえば妻が「夫は浮気してるんじゃないかと心配」と言いふらせば、まるで夫が浮気をしているかのように世間は見るでしょう。「昨晩おねしょした」だとか「夜は赤ちゃん言葉を使う」など、夫にとっては不利益な情報をわざと吹聴するのです。

これによって夫の世間的な信頼が落ち、傷つきます。もちろん、妻にも利益は発生しませんが、夫が困っている様子を見てDV加害妻は喜ぶのです。

〇夫の遺伝子のせいにする

子供の成績が悪いとき、妻が「あんたはお父さんの遺伝子を継いだのよ!」と、出来が悪い部分を夫の遺伝子のせいにする人もいます。これによって子供も夫も傷つきます。

よく「あんたの鼻が低いのはお父さんの遺伝子だ」とか「足が短いのはお父さんの遺伝子だ」など、身体的特徴に関して言ってしまうDV加害妻も多いです。

加害者側としては「傷つけるつもりで言っているのではない」とか「冗談のつもりだった」などと釈明しますが、言われた側はいじめを受けたような気持ちになります。まして、母、妻という身近な人に否定されたのですから、心の傷も大きいでしょう。

遺伝は本人がコントロールできない部分の問題ですし、それが本当に遺伝なのか、また夫の遺伝によってそうなったのか、断定することはできません。また、悪い部分だけを取り出して「夫のせいだ」とすることは、夫の人権侵害になります。注意しましょう。

この記事を書いた人
福永知世
1983年青森市生まれ、宮城学院女子大卒。福永緑丸名義で共著『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』(メディアファク トリーMF文庫)がある。http://milkgraph.web.fc2.com/
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