毎年参拝してるから、いつものやり方で…と安心しきっていませんか? もし参拝方法が間違っていたら、ちゃんとした参拝になっていないかもしれません。
1年の始まりでもある初詣。ここで、きちんと作法にのっとった参拝ができれば、きっと神様もご機嫌になってくれるはず!ということで、前回に引き続き、参拝の作法についてご紹介していきたいと思います。
【5、お賽銭はいくらなの?】
前回は手水舎で手と口を清めたのですが、今度はお賽銭です。実際、お賽銭っていくらがいいのでしょうか。たくさん入れるからいい、ということでもなさそうです。
〇穴があいているお金は縁起がいい?
一般的に、お賽銭として好まれるのが5円玉。5円=「ご縁」がありますように、ということで語呂合わせで縁起物としても知られています。
5円玉2枚で「二重にご縁がありますように」とか、5円玉3枚で「十分ご縁がありますように」(15円だから)。5円玉4枚で「良いご縁がありますように」などの意味があるようです。
また、5円玉10枚で「五重にご縁がありますように」とする場合もあるそうですが、この場合は50円玉を使用する人が多いそうです。
穴が開いているお金は、「先が見通せる」などと言った意味で縁起がいいとも言われていますが、一方で、中には「幸福が穴から出ていってしまう」と考える人もいます。
では、実際いくらがいいのか?ということに関しては、「いくらでもいい」が正解。ただ、大金を投げ入れたからと言って、優先的に願いを叶えてくれるということはないと思うので、賄賂感覚で投げ入れるのはやめておきましょう。
〇お賽銭もお清めする?
中には、手水舎で投げ入れるお金を一緒にお清めする人もいます。本来なら、お金も清めてから投げ入れた方がいいのでしょう。
ただ、やはり初詣ということもあって神社も賑わっています。参拝のために並ぶこともあるでしょう。そういったことを考慮すれば、無理に清めなくてもいいのでは…とは思いますが、あくまで個人の判断によります。
「お清めしたお賽銭を入れたい」という場合は、手や口をお清めするのと同じく、お賽銭も一緒にお清めしましょう。
お賽銭を投げ入れる場合は、「投げる」というよりは、「静かに入れる」ように心がけ、神様が見ている、という意識を忘れないようにしましょう。
(つづく)