お買い物をもっとスムーズに。フォーク並びの実践
お客さん、押さないで、押さないで~… 出典: livedoor.com
いまさらですが、フォーク並びってなに?
スーパーなどでレジに並んだところ、隣の列のほうが早そうだと思ったが、今さら移るのは気が引けるし、後から来た人がもうそちらに並んでしまった…
そんな経験をしたことがある人も、少なくないのではないでしょうか。
出典: wikipedia
「フォーク並び」とは、このような問題を解決する並び方です。レジなどが数か所あった場合、それぞれのレジに列をつくるのではなく、全体で一列に並び、その先頭から空いたレジへ行くという方法です。一本の列から途中で分岐する図がフォークのようであることから、このような名前がつきました。
これは、既に銀行のATMやコンビニでなどでも取り入れられています。
フォーク並びという名称は知らなくても、”あの並び方か” と思い浮かぶ方も多いと思います。
フォーク並びの利点
フォーク並びの利点は大きく2つあります。
(※尚、並ぶ機会はレジに限りませんが、ここでは簡使のためスーパーのレジを想定しています)。
1.どこかのレジが遅くても、他の人まで巻き込むことがない。
例えば、レジが3か所ありそのうちの1つが何らかの原因で遅れているとします。
フォーク並びをせずに並んだ場合、遅いレジの列に並んだ人たちは動かない列を待つことになります。隣の列を眺めながら、移ろうかと迷います。冒頭の状況です。人が少ないのであれば、列を移動しても問題はありませんが、人が多く自分の後ろにも並んでいる時などは困りますね。
「フォーク並び」 出典: wikipedia
一方、フォーク並びをするとどうなるでしょう。
まず、遅いレジに並んで待つ必要はありません。残りの2つレジのみが使われ、列は順調に減っていきます。もちろんレジが3つ使える状況に比べれば速度は落ちますがそれでもフォーク並びをしない時よりは少ない時間で済みます。何より、遅いレジに不満を抱きながら並ぶ人はいなくなります。時間のかかるレジに巻き込まれる事がなくなるのです。
2.先に並んだ人が先にレジを利用できる
これは前の内容も関わってきますが、感じ方の問題ですね。
フォーク並びをしない場合、遅れている列に先に並んでしまった人よりも後から早い列に並んだ人の方が先に会計が済むこともあります。何か不公平だと思いませんか?
フォーク並びでは最初に大きな列に加わります。
そしてその並んだ順番に従って空いたレジに移動できるため先に並んだ人が先にレジを利用できるのです。
改めてフォーク並びは実にスマートに機能しており、賢い並び方だと言えるでしょう。この方法によって解決されるのは時間や効率の面から見た実務的な問題だけではなく、2に述べたように些細なことで機嫌を損ねることもなくなります。
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混み合う時間も考えよう 出典:マーズコネクタ
もう当たり前? 混んでても普及している
最近、このフォーク並びを採用しているお店も増えています。多くのコンビニや書店、ファストフード店のカウンターなどでみられるでしょう。切符の券売機のようにどちらともいえないもの、フォーク並びは普及していないであろうスーパーなども恐らく残っています。いずれによ、私たちの身近なところにある「並ぶ機会」は多いものです。
混む場所だからこそ、是非取り入れてスムーズな人の流れを作って欲しいと思います。
★いかがでしたか?
「列を作る」という事は社会生活を営む私たちには、どうしても必要なものですね。
列にならぶ機会は挙げて行けばきりがないくらいに数多くあります。ここに取り挙げたフォーク並びの他にも、さまざまな工夫はありますが、最終的に大切なのは思いやりや譲り合いといった、人の優しさではないでしょうか。お互いに順番が気になる…
そのような時こそ、少し広い心を持ちたいものですね。
レジにいたら癒されますね~ 出典: マーズコネクタ
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