職場で暖房がつくと、困るのが「頭だけ熱くてボーっとする」という症状。そのくせ、手足は冷たくて汗ばんでいませんか?冷たい手を額に当てて、なんとかプラスマイナスゼロにならないか試しますが、仕事にも集中できずにウンザリ。
それ、職場の暖房が強すぎる…というのだけが原因ではないかもしれません。寒暖差が激しくなるこの時期、とくに女性に症状として見られる「冷えのぼせ」かもしれませんよ。今回は、そんな冷えのぼせについてご紹介します。
【健康食品やスピリチュアルに頼る前に…】
私は健康食品やスピリチュアルっぽいことに懐疑的なのですが、「これを食べれば治る」とか「このサプリが効く」みたいなのは、疑うところから始めます。自分では、本当に調べて試す価値があるものしか口にしません。
この「頭だけ熱い、手足冷たい」というのは、治す薬がありません。効くサプリメントもあるのでしょうが、それよりもまずやってみてほしいことはあります。それが、筋トレとお風呂です。
根本的に治す、とするならば、おそらく今より筋肉量を増やす必要があります。筋肉量が増えると体が温まるからです。また、シャワー浴しかしていない人は、きちんと湯船のお湯に浸かりましょう。長風呂しなくていいので、しっかり温まり、早い時間に就寝しましょう。
これらの基本をやった上で、それでも改善しなければ、ほかに試す必要もあると思いますが、まずは毎日の生活の中でできることをやってみるのが大事ではないかと思います。
【首の後ろ周辺を温めてみて!】
「とにかく今、この不快な症状から解放されたい!」と思ったのなら、使い捨てカイロなどで、首の後ろや肩のあたりを温めてみてください。すぐに効果が実感できるわけではないかもしれませんが、少しは改善するでしょう。
「冷えのぼせ」は全身の冷え、血行不良が原因で起こります。自覚はなくても、体が冷えているのです。これは病気ではありませんが、健康な状態でもありません。
首の後ろには、大きな血管が流れています。ここを中心に温めることで、全身を温めることができます。「頭が熱いから」と言って、首を冷やす人がいますが逆効果です。
【ふくらはぎを動かして】
また、靴を履いた状態で足が冷えると、とても不快ですよね。脱いで足を温めることができたらいいですが、それもできない場合があります。そんなときは、ふくらはぎを意識して動かしてください。
屈伸したり、おじぎをする、というのも、ふくらはぎの運動になります。ふくらはぎを動かすことで、全身に血を巡らせるポンプの役割をしてくれるので、むくみを感じたときにも効きます。
座りっぱなしや、立ちっぱなしだと辛いですから、ちょっと動かせるならふくらはぎの動きに注目して動かしてみましょう。