お仕事をしている女性や学生さん、主婦の女性にも多いのですが、「なんとなくやる気が出ない」「頭が重い」「体がだるい」などの倦怠感で、いつものように上手に活動ができない、という人がこの時期増えてきます。
その中には“冬季うつ”の可能性のある人がいます。冬季うつと断定できるかどうかは、医師の診察が必要なのですが、「冬になると倦怠感がひどくなる」という場合、その可能性は濃厚です。今回は、冬季うつの中でも「倦怠感」という症状についてご紹介します。
【精神的にも肉体的にもだるい】
朝から元気いっぱいの人、ってそんなにたくさんいないと思います。中には、慢性的に疲れていて、ずっとだるさを感じている人もいるかもしれません。うつ病の「だるい」はちょっと中身が違います。
肩こりや頭痛、という症状で現れる場合もありますが、「まるで誰かを背負っているような感じ」がするときもあります。ただ、「人を背負って、おろして」という“差”を実感することなく、徐々にだるくなっていくので、自覚しずらいのも特徴です。
うつ病の「だるさ」は、肉体的にだるいだけでなく、精神的にもだるく、いつも10くらい簡単にこなせるタスクなのに、5もできない、そこまで頭が回転しない、何かに(頭の中を)邪魔をされているような感覚になることもあるでしょう。
これらは、冬季うつの原因である「セロトニン不足」が起こしている症状のひとつであって、けして「なまけもの」になったわけではないので、“体調が悪い”と認識して病院に行くことをおすすめします。
参考サイト:冬季うつ病の治療法・改善法(https://allabout.co.jp/gm/gc/302119/)
【簡単なこともできない】
買い物に行って食事を作る、洗濯をする、などの家事は確かにさほど難しい作業ではありません。どちらかと言えば、簡単な作業なのかもしれませんが、「それすらできない」となると、生活に支障をきたします。
しかし、実際、冬季うつが深刻になると、「水を飲むのも億劫」「洗濯機のスイッチすら押せない」「トイレにも行きたくない」などの、簡単な作業すら嫌になってしまうことがあります。これは気合や根性でどうにかなるものではなく、ちゃんとした治療が必要です。
仙台 病院なび うつ病(https://byoinnavi.jp/miyagi/sendaishi/q10)
「こんな簡単なことすら自分はできないのか!」と、多くの人は自分を責めますが、“足を骨折したら歩けない”のと同じで、脳の疾患が原因でうまくできない、というのが冬季うつです。
まずは、ちょっと調子の悪さを感じたら、診断されるかどうかは置いておいて、気軽に専門医に相談してみましょう。改善法やアドバイスがもらえるかもしれません。