第一回で「アセンダントからわかること」についてご紹介しました。ここでは各星座ごとの“他人からみた印象”についてご紹介していきたいと思います。

人からどう思われているのか。どんな印象に受け取ってもらえているか。気になることも多いと思います。また、他人から見られた印象と、自分で思っている自分の印象にギャップがある、という人もいるのではないでしょうか。

ここでは、西洋占星術のアセンダントから見る、“他人から見た印象”を知って、自分への理解を深める、をテーマに解説していきたいと思います。自分のアセンダントを調べる（正しい出生時刻が必須）→　http://www.horoscope-tarot.net/i/ascmc/a_15.html

【アセンダントうお座のあなた】

アセンダントうお座のあなたは、周囲から「優しい自己犠牲の人」と思われているでしょう。人の痛みに敏感で、臆病かつ慎重。涙もろい人、という印象かもしれません。

うお座は水、他者の影響を受けやすく、柔軟に形を変えることができます。自分という個性を強く持っていることが難しく、いつも「他者に何かを与える立場」に立ってしまいがちで、そこが居心地良く感じるのもまた事実です。

たとえば、「誕生日プレゼント何が欲しい？」と聞かれても困ってしまいますが、誰かが誕生日のときには、相手が欲しいと思うものを率先して贈ろうと奔走します。

そのため、好きな人に対してストーカー的なことをしているように見られたり（本当はただの優しさなんだけど）、なぜかいつも自分ばかり損をしているような気がする（利益を回収できない）ということが起こりがちです。

このアセンダントうお座の優しさを、感謝で受け取ってくれる人もいますが、中には利用して搾取しようとする人もいるので、注意が必要です。

〇太陽星座とのギャップ

太陽星座とアセンダントが同一であれば、さほどギャップは感じないと思いますが、ほかの星座だと大きくギャップが生じることになります。

たとえば、太陽星座みずがめ座、アセンダントうお座の場合。個性的なみずがめ座に反して、うお座は利他的。個性的な性質を持ちながらも、人からその個性に気づいてもらえない、という欠点になるかもしれません。

芸術家であれば、通常たくさん目立って、大勢に個性を認めてもらうことで大成するでしょう。ところが、うお座のアセンダントの影響で個性が強く発揮できない可能性があります。

よって、うお座の影響で人から感謝され、仲間には恵まれるけれど、思うように個性を発揮できない！とか、有名になりたいのになれない！と言ったジレンマが生じることもあります。

または、強烈な個性を持ちながらも、他者との共感が発生することによって、折角の個性が揺らいでしまう…というところから、ネット上では言いたいことが言えるのに、リアルになるとうまく伝えることができなくなる…ということがあるかもしれません。

うお座をアセンダントに持つことで、中身（太陽星座）が消えてなくなるということはないのですが、他人から「利用しやすそう」「優しそう」「助けてくれそう」という見られ方をされることによって、中身とのギャップが生じる場合があります。

「本当の自分はそうじゃないのに！」とがんばって反発するよりも、人からもたれる印象をうまく活用して、飲み込まれるのではなく利用していく方が、進みたい方向へよりスムーズに進めるんだと思います。

つづく

（次回は太陽星座とアセンダントのギャップについてです）