同じ失敗を繰り返す…と言えば、転職を繰り返す人も多いのが現代です。「あの人、なかなか定職に就かないな」とか「転職したと思ったらまた辞めて無職になった」みたいなパターンも多いのではないでしょうか。

このような転職を繰り返す人にも、転職しなければならない理由があります。なぜ同じ仕事が長続きしないのでしょうか。

今回も、失敗を繰り返すあの人に「ダメな部分」を直してもらう方法についてご紹介していきたいと思います。

〇なかなか定職に就かない転職のループ

転職を繰り返す人がいます。仕事ができないのでしょうか。それともすぐに飽きてしまう？人間関係がうまく構築できない？ほかにも理由は様々あるでしょう。

誰もが転職前は「やってやるぞ！」と思っていますが、いざ転職してみると、抱いていた希望を打ち砕かれる…ということがあるかもしれません。「想像していたのと違う！」ってやつです。

最近多いのは、求人の広告で出しているものと、実際の業務内容が違っていたり、「アットホームな職場です」などの謳い文句と実情が異なっていたり…という、表と裏の相違です。

勤務時間や給料などの情報を見て受けることになりますが、地図で見るのと、実際にその場に立ってみるのとでは景色が違うように、現実とのギャップに苦しむことは誰にでもあることです。

確かに、仕事が長く続かない人は、「意気地なし」「心が弱い」「仕事ができない」などと思われがちですが、そうではありません。自分にあう仕事が見つかっていないだけです。

〇転職を繰り返す人＝ダメ人間…じゃない

よく耳にするのが、「うちの息子、また仕事辞めて無職になっちゃって、ダメ人間なのよ」みたいな話です。本当にそうなのでしょうか。

仕事が長く続かない人の多くは、「野球選手なのにサッカーのピッチにたっている人」に似ています。つまり、本来活躍できる場所がほかにあるにも関わらず、世の中のニーズに応えようとするため、サイズ違いの服を無理やり着ているような状態です。

野球選手なので、サッカーでゴールを決めろと言われても無理があります。腕のいい医者なのに、みんなの前でうまく歌えと言われて歌えるでしょうか。パン職人さんが、突然テレビで司会をしろと言われてできるでしょうか。

「自分にできること、自分にやれること」を見極められなければ、おそらくこれからも何度も転職を繰り返すことになります。そのため、「仕事ができない人」なのではなく、「自分にあった仕事を見つけられない人」と言い換えた方が正しいかもしれません。

〇「とりあえずお金」を大事に

とは言え、自分に本当にあう仕事や、やりたい仕事を見つけて実現できる人はどのくらいいるでしょうか。おそらく、そう簡単には見つけることができません。

そのため、転職を繰り返す人には、こうアドバイスするのがいいでしょう。「天職が見つかるまでの、とりあえずお金がもらえる仕事をしておけ」。

仕事とは自己実現より先に、「お金を稼ぐこと」が目的ですから、そこで成功する必要はありません。転職して挫折して辞める人の多くは、転職しても成功の見込みがないと判断してしまうためです。

成功することを考えず「とりあえず仕事しておけばお金はもらえるんだから、天職が見つかるまで、今はそこで我慢しておこうよ」という考えが大事です。

つづく